“蒲公英”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんぽぽ90.2%
たんぽゝ5.9%
たんぽ2.0%
たな2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……今は槍もある、ナイトでもある、然しクララの前に跪く機会はもうあるまい。ある時は野へ出て蒲公英たんぽぽしべを吹きくらをした。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蕾だと思つて、あつちへ飛んでおいで、森の中へ、小川の縁へ。菫、蒲公英たんぽゝ、桜草、そこには何でも咲てるよ。その中にもぐりこむで酔倒れるまで飲んでおいで。
駒鳥の胸 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
どうかすると土手どてしづかであたゝかなことがあるので、つひだまされて蒲公英たんぽがまだとほはる遲緩もどかしげにくびしてては、またさむつたのにおどろいてちゞまつたやうな姿すがたである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つち照斑てりふ蒲公英たなの花、芽ぐむのつつましき
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)