“たな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タナ
語句割合
61.3%
32.8%
2.5%
0.3%
商家0.3%
0.3%
0.3%
揺曳0.3%
架棚0.3%
0.3%
游泳0.3%
田奈0.3%
蒲公英0.3%
貸家0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピアノのたなひじをかけ、手にひたいを置いて彼は、年少の客気と惑乱との調子で自作の注釈をしてるクリストフを、ながめてやっていた。
お前のはおたなの受けがい是は光沢つやが別だと云うので手間を先へ貸して呉れるように致して万事に気をつけて呉れるから大仕合おおじあわせで
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
博士 若様はこの冊子と同じものを、瑪瑙めのうに青貝の蒔絵まきえの書棚、五百たな、御所有でいらせられまする次第であります。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの捧げもののたなつ物と、はたつ物と、かぐの木の実とは、公平に分配してもらえるか、或いは自由競争で取るに任せるか、その未来の希望を胸に描いて
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
祭壇に飾られた、たなつ物、はたつ物、かぐの木の実は、机、八脚と共に、天地に向って跳躍をはじめました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
尋ねて来る御客様は町会議員、大地主、商家たなの旦那、新聞屋、いずれも土地の御歴々です。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ついと強往しひゆたなさきに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
紫雲しうん揺曳たなびく九重こゝのへ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
晴衣はれぎ亘長ゆきたけを気にしてのお勢のじれこみがお政の肝癪かんしゃくと成て、廻りの髪結の来ようの遅いのがお鍋の落度となり、究竟はては万古の茶瓶きゅうすが生れも付かぬ欠口いぐちになるやら、架棚たな擂鉢すりばち独手ひとりで駈出かけだすやら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
磯齒津シハツ山 うち越え来れば、笠縫の島漕ぎ隠る たななし小舟(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この鰺は船頭が、魚の游泳たな層を見てくれるから、コマセを撒いて、脈をとつてゐればよいのであるから、ゐれば誰れにでも釣れる。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
都筑つづき田奈たな村恩田等の堀之内には、いずれも城址だという口碑がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
つち照斑てりふ蒲公英たなの花、芽ぐむのつつましき
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「へえ、この先の笠森稲荷の境内に一昨日水茶屋を出したばかりのお新てえ女で。——どこの貸家たなかあ知りませんが、身寄りも葉寄りもねえ——。」