“だな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
49.4%
49.4%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭に出て水を汲んでいた娘は、家内や子供に会釈しながら、盆栽だなの間を通り過ぎた。めずらしそうに私達の様子を眺める人もあった。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのほかにも借り手のない空きだなが七戸か八戸あるので、実際の住人は二十七か八家族、合わせて百五十人から百七八十人を前後していた。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
昔こゝは火坑にて、一たびは焔の柱天に朝したることもありきといふ。庭を出でゝ山腹を歩み、大なる葡萄だな、茂れる「プラタノ」の林のほとりを過ぐ。
硝子ガラスはから/\と鳴りたり。我は目に見えぬ威力に驅らるゝものゝ如く、走りて裏口に至り、得物えものもがなと見𢌞すかたへの、葡萄だなの横木引きちぎりつ。女はニコオロにやと叫べり。