だな)” の例文
昔こゝは火坑にて、一たびは焔の柱天に朝したることもありきといふ。庭を出でゝ山腹を歩み、大なる葡萄だな、茂れる「プラタノ」の林のほとりを過ぐ。
硝子ガラスはから/\と鳴りたり。我は目に見えぬ威力に驅らるゝものゝ如く、走りて裏口に至り、得物えものもがなと見𢌞すかたへの、葡萄だなの横木引きちぎりつ。女はニコオロにやと叫べり。