“刀架”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたなかけ81.8%
とうか18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎左衛門はとこ刀架かたなかけにかけた刀をおろして、それを半ば抜いてちょと眼を通し、それが済むと目釘めくぎに注意して寝床にいた。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
跡部は荻野等を呼んで、二にんとらへることを命じた。その手筈てはずはかうである。奉行所に詰めるものは、づ刀をだつして詰所つめしよ刀架かたなかけける。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ソノ刀剣ノ利鋭ナルコト、コレヲ以テ欧羅巴ヨーロッパノ刀剣ヲ両断スルトモ疵痕しこんとどムルナシ。サレバ刀剣ノ装飾ニモ最モ入念ニシテ、刀架とうかニ置キテ室内第一ノ装飾トナス
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「何を馬鹿なことを言うのだ。拙者の来国俊は縁側の刀架とうかにあったのだぞ——その時拙者は雪隠せっちんに入って居たのだ。拙者に知られずに、縁側を刀架の側まで来る工夫があると思うか」