“かたなかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刀架78.3%
刀掛21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勇は刀架かたなかけに秘蔵の虎徹こてつを載せて、敷皮の上に、腕をこまねき端然と坐っていたが、兵馬を見る眼が、今日はいつもよりけわしい。
雨蛙は以前山に棲んでいた頃、程近い人家にまぎれ込んで、竹製の刀架かたなかけの孔のなかにもぐり込んでいたことがありました。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
そうして平生いつものように私の頭を撫でようとなされずに、ドスンドスンと私の琴をまたぎ越して、お床の間に置いてある鹿の角の刀掛かたなかけの処にお出でになって
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
例えば室内に刀掛かたなかけがあり、寝床ベッドには日本流の木の枕があり、湯殿ゆどのにはぬかを入れた糟袋があり、食物もつとめて日本調理のふうにしてはし茶椀なども日本の物に似て居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)