“虎徹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こてつ87.5%
とらてつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云い、刀屋から、虎徹こてつだと云って買わせられた、その実、宗貞の刀の柄を叩いてみせた。すると総司は却って不安そうに云った。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
勇は刀架かたなかけに秘蔵の虎徹こてつを載せて、敷皮の上に、腕をこまねき端然と坐っていたが、兵馬を見る眼が、今日はいつもよりけわしい。
実際、虎徹もその人を得ざれば猫徹ねこてつとなり、猫徹も近藤に持たせれば虎徹とらてつとなる、猫めが——
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)