“虎杖”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いたどり93.0%
イタドリ4.7%
すかんぽ2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も子供のとき利根川畔の雑木林へ早春の虎杖いたどりの若芽を採りに行くと崖の下のだまりのところに、狸のため糞が山と積んであるのを見た。
たぬき汁 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
漆の木、淡竹、虎杖いたどり、姫日向葵ひまわりの葉、そうした木草の枝葉が強い風に掻きまわされ、白い縄のような雨水に洗われて物凄かった。
変災序記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私も子供のとき、利根川畔の雑林へ早春の虎杖いたどりの若芽を採りに行くと崖の下の陽だまりのところに、狸のため糞が山と積んであるのを見た。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
紅葉の秋木も、一合五勺位から皆無になったが、虎杖いたどりは二つ塚側火山の側面まで生えている、それも乱れ髪のように、蓬々としている。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
……じつ途中とちう決心けつしん出來できたら、武生たけふりてゆるされないことながら、そこから虎杖いたどりさと
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
 大蒜 小蒜 款冬フキ 茗荷メウガ 土當滿ウド 百合 牛房〔蒡〕 胡頽子グミ イチゴ 虎杖イタドリ等なり。
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)
右の日本紀の本文によると、産湯の井の中に、虎杖イタドリの花が散り込んだので、多遅比タヂヒといひ、歯がいかにも瑞々ミヅ/\しい若皇子であるから、瑞歯別と称へた事になつてゐる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その草の中にスクスクと抜け出た虎杖すかんぽを取るために崖下に打ち続く裏長屋の子供らが、けわしい崖の草の中をがさがさあさっていた。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
全く違った国を見るように一挙一動の掛け放れた彼らと、自分も同じように振舞いたいと思って手の届くところにえている虎杖すかんぽを力充分いっぱいに抜いて、子供たちのするように青い柔かい茎をんでも見た。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)