“啓蟄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいちつ83.3%
あなをで16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一太陽年を太陽の黄経こうけいに従って二十四等分し、その各等分点を、立春、雨水、啓蟄けいちつ、春分、清明せいめい……という風に名づけたのである。
立春の卵 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
啓蟄けいちつの季節が来たのだろう。土手の向う側へ隠れてしまった。
首頂戴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
啓蟄あなをでて間のない小蛇が、井戸端の湿地しめじに、灰白い紐のように延びていたが、草履を飛ばせ、跣足はだしとなり、白いあしうらをあらわしている死骸の染八の、その蹠の方へ這い寄って行った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)