“古巣”の読み方と例文
読み方割合
ふるす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、ここへも、かならずねんに一は、ちょうど、あのつばめが古巣ふるすわすれずに、かならずあくるとしにはいもどってくるように、まわってきたのでした。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
色とりどりな秋の小径こみちを森の古巣ふるすへ走って行く一ぴき白狐びゃっこの後影を認め、その跡をしとうて追いかける童子どうじの身の上を自分に引きくらべて、ひとしお母恋いしさの思いに責められたのであろう。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そして、たいがいの渡り鳥がもう湖の古巣ふるすにもどってきていました。