“鮫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さめ94.5%
ざめ3.6%
ふか1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、すでにそれを、家康が見破ってしまったからには、さめをうたんがため鮫の腹中にはいって、出られなくなったと、おなじ結果におちたものだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕の巣、さめひれした卵、いぶした鯉、豚の丸煮、海参なまこあつもの、——料理はいくら数へても、到底数へ尽されなかつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ふかだのさめだのは素より、身体からだ中に刃物を並べたしゃちだの、とげうろこを持った海蛇だのがたかって来て
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
その汗が脇の下も、乳の処も、……ずくずく……悪臭い、ふかだか、さめだかの、六月いきれに、すえたようなにおいでしょう。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さあ第一流の紳士だもの、豚がすっかり幸福を感じ、あの頭のかげの方のさめによく似た大きな口を、にやにや曲げてよろこんだのも、けして無理とは云われない。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
うばざめを捕獲する一巻でも同じような場面がずいぶん繰り返し長く映写されるので、ある意味では少し退屈である。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
撞木ざめという魚に似ているがやはり色は真白できみが悪い、これらも同前の感じである。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
またふか類にもその形竜蛇に似たるが多く、これも海中に竜ありてふ信念を増し進めた事疑いなし、梵名マカラ、内典に摩竭魚と訳す、その餌をるに黠智かつち神のごとき故アフリカや太平洋諸島で殊に崇拝し