“汲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
く93.7%
くみ2.8%
くん1.1%
くま0.6%
くむ0.3%
か0.3%
きふ0.3%
きゅう0.3%
つぎ0.3%
と0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町でも人が沢山見に行(ゆ)き、下の流れを飲んで酔うといえば、汲(く)んで取って、香水だと賞(ほ)めるのもある。……お嬢さん……私の事です。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この時火を焚き付けていた悪者は、もう火が燃え上ったので此方(こちら)に歩いて来たが男の前にあった桶を一つ持って渓川へ水を汲(くみ)に行った。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
汲(くん)で持ち出で傳吉の足を洗(あら)ひ行燈(あんどう)提(さげ)先に立ち座敷へ伴ひ木枕(きまくら)を出し些(ちと)寢轉(ねころ)び給へとて娘は勝手へ立ち行き半時ばかり出で來らず傳吉は頭(かしら)を回(めぐら)し家内(かない)の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
増(まし)種々(いろ/\)に手を變(かへ)云(いひ)寄(よる)ゆゑ夫(をつと)喜八と申者在(ある)中(うち)は御心に從ひては女の道立(たち)申さずと一寸(すん)遁(のが)れに云拔(いひぬけ)けるを或時粂之進茶(ちや)を汲(くま)せ持來(もちきた)る其手を捕(と)らへ是程までに其方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかるに初雪(しよせつ)の後(のち)十月のころまでにこの二条(ふたすぢ)の小流(こながれ)雪の為(ため)に降埋(ふりうめ)られ、流水は雪の下にあり、故(ゆゑ)に家毎(いへごと)に汲(くむ)べき程(ほど)に雪を穿(うがち)て水用(すゐよう)を弁ず。
「帆を下ろせ! 帆柱を仆せ! 短艇(はしけ)の用意! 破損所(いたみしょ)を繕ろえ! あかを汲(か)い出せ、あかを汲(か)い出せ!」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
七八汲(きふ)々として一生を終(を)ふるもあり。
それは丁度、彼の孫の汲(きゅう)——子思(しし)が生れて間もないころのことであった。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
なし茶碗(ちやわん)に汲(つぎ)て舌(した)打鳴(うちなら)し呑ける程に胸(むね)に一物ある寶澤は酌(しやく)など致し種々と勸(すゝ)めける婆は好物(かうぶつ)の酒なれば勸めに隨ひ辭儀(じぎ)もせず呑ければ漸次(しだい)に醉(よひ)出て今は正體(しやうたい)無(なく)醉臥(ゑひふし)たり寶澤熟々此體(このてい)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
出て来ると楊枝箱(ようじばこ)に真鍮(しんちゅう)の大きな金盥(かなだらい)にお湯を汲(と)って輪形(りんなり)の大きな嗽(うが)い茶碗、これも錦手(にしきで)か何かで微温(ぬるま)の頃合の湯を取り、焼塩が少し入れてあります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)