“汲上”の読み方と例文
読み方割合
くみあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みづ汲上くみあぐる釣瓶つるべおとはたおとかねこゑ神樂かぐらひゞき騷然さうぜん雜然ざつぜんげふこゑありてもくするはく、しよくおとありてきこえざるはきにいたれり。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それと申すが、まず庭口と思う処で、キリキリトーンと、余程その大轆轤おおろくろの、刎釣瓶はねつるべ汲上くみあげますような音がいたす。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真鍮しんちゅうの水さしを持って来て言うのには、手水は発動機で汲上くみあげている処、発電池に故障があって、電燈もそのためにおくれると、帳場で言っているそうで。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)