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汲上
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くみあ
ふりがな文庫
“
汲上
(
くみあ
)” の例文
水
(
みづ
)
汲上
(
くみあ
)
ぐる
釣瓶
(
つるべ
)
の
音
(
おと
)
、
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
る
音
(
おと
)
、
鐘
(
かね
)
の
聲
(
こゑ
)
、
神樂
(
かぐら
)
の
響
(
ひゞき
)
、
騷然
(
さうぜん
)
、
雜然
(
ざつぜん
)
、
業
(
げふ
)
に
聲
(
こゑ
)
ありて
默
(
もく
)
するは
無
(
な
)
く、
職
(
しよく
)
に
音
(
おと
)
ありて
聞
(
きこ
)
えざるは
無
(
な
)
きに
到
(
いた
)
れり。
鉄槌の音
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと申すが、まず庭口と思う処で、キリキリトーンと、余程その
大轆轤
(
おおろくろ
)
の、
刎釣瓶
(
はねつるべ
)
を
汲上
(
くみあ
)
げますような音がいたす。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真鍮
(
しんちゅう
)
の水さしを持って来て言うのには、手水は発動機で
汲上
(
くみあ
)
げている処、発電池に故障があって、電燈もそのために
後
(
おく
)
れると、帳場で言っているそうで。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
よくも、あの
水
(
みづ
)
を
飮
(
の
)
んだと
思
(
おも
)
ふ。
一釣瓶
(
ひとつるべ
)
ごとに
榎
(
えのき
)
の
實
(
み
)
のこぼれたやうな
赤
(
あか
)
い
毛蟲
(
けむし
)
を
充滿
(
いつぱい
)
に
汲上
(
くみあ
)
げた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
傍
(
かたわら
)
に
青芒
(
あおすすき
)
が
一叢
(
ひとむら
)
生茂
(
おいしげ
)
り、
桔梗
(
ききょう
)
の
早咲
(
はやざき
)
の花が二、三輪、ただ
初々
(
ういうい
)
しく咲いたのを、
莟
(
つぼみ
)
と一枝、三筋ばかり青芒を
取添
(
とりそ
)
えて、
竹筒
(
たけづつ
)
に挿して、のっしりとした腰つきで、井戸から
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
でざぶりと
汲上
(
くみあ
)
げ
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
汲
漢検準1級
部首:⽔
7画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“汲”で始まる語句
汲
汲々
汲取
汲出
汲水場
汲込
汲分
汲替
汲交
汲桶