“聲”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
こゑ72.1%
ごゑ14.5%
せい3.4%
こわ2.8%
こえ2.2%
コヱ1.1%
1.1%
おとなひ0.6%
じやう0.6%
つんぼ0.6%
とき0.6%
ワンダリングブォイス0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よる大分だいぶんけてゐた。「遼陽城頭れうやうじやうとうけて‥‥」と、さつきまで先登せんとうの一大隊だいたいはうきこえてゐた軍歌ぐんかこゑももう途絶とだえてしまつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ぶときはそのはねじつうつくしいいろひらめきます。このとりはね綺麗きれいですが、ごゑうつくしく、「ぶっ、ぽう、そう」ときつゞけます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
見合せ一せいさけんで肩先より乳の下まで一刀に切放せば茂助はウンとばかりに其儘そのまゝしゝたる處へ以前の曲者くせもの石塔せきたふかげよりあらはれ出るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はなやぐこわねのあやに、——かつてたよ
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わるいラランもすこしばかりさびしくなつてきた。今度こんどこそはらつてきた。すると突然とつぜん、ヱヴェレストの頂上てうじやうからおほきなこえ怒鳴どなるものがあつた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
はつきり聞いたのが、水の上に浮いてゐる鴨ドリコヱだつた。今思ふと——待てよ。其は何だか一目惚れの女の哭き聲だつた氣がする。——をゝ、あれが耳面刀自だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
鴨がを聞いたのだつけ。さうだ。譯語田ヲサダの家を引き出されて、磐余イハレの池に行つた。堤の上には、遠捲きに人が一ぱい。あしこの萱原、そこの矮叢ボサから、首がつき出て居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ここによろづの神のおとなひは、さばへなす滿ち、萬のわざはひ悉におこりき。
かたり取しに相違無し言譯いひわけなさに此打擲ちやうちやくかたりめ/\奸賊かんぞくめと大音じやうのゝしれば長庵増々ます/\いかりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「そんなをとりでもなきや、八五郎やつんぼの幸吉が、毎日神妙な顏をして、しびれをきらしに通ふものか」
鬼怒川西の川尻では中山忠藏方におし入り拔身を下げてこは談判中、壬生の勢が來ると聞いて、曳いて來た馬にも乘らずにころび/\長塚の渡しまで來ると船が無い。うしろにはとき、前は川。
天狗塚 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
『漂へるワンダリングブォイス』とライダル湖畔の詩人が謳つた。それだ、全くそれだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)