“途絶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とだ94.9%
1.7%
とぜつ1.7%
とだえ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よる大分だいぶんけてゐた。「遼陽城頭れうやうじやうとうけて‥‥」と、さつきまで先登せんとうの一大隊だいたいはうきこえてゐた軍歌ぐんかこゑももう途絶とだえてしまつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
戸外おもてにてはことば途絶え、内をうかが気勢けはいなりしが
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
したがって、園の出入口は、全く交通を途絶とぜつせられ、園内にさ迷い邪魔者じゃまものを気に掛ける必要もなく、猟奇の同人どうにん達は思うがままに遊び狂うことが出来るのだ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たどりすぎ人の心にとげぞ有る殼枳寺からたちでら切道きりどほし切るゝ身とは知らずともやがて命は仲町と三次は四邊あたり見廻すにしのばずと云ふ名は有りといけはたこそ窟竟くつきやうの所と思へどまだ夜もあさければ人の往來ゆききたえざる故山下通り打過て漸々やう/\思ひ金杉と心の坂本さかもとどほこし大恩寺だいおんじまへへ曲り込ば此處は名におふ中田圃なかたんぼ右も左りも畔道あぜみちにて人跡じんせきさへも途絶とだえたる向ふは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)