“休息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やすみ30.0%
きうそく27.5%
やす10.0%
やすらひ10.0%
きゅうそく7.5%
やすらい7.5%
いこい5.0%
きゆうそく2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは多くの農夫の為に、一日の疲労つかれねぎらふやうにも、楽しい休息やすみうながすやうにも聞える。まだ野に残つて働いて居る人々は、いづれも仕事を急ぎ初めた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すこしも乘客じようきやくわづらはさんやうにつとめてゐるおれか、れとも這麼こんな一人ひとり大騷おほさわぎをしてゐた、たれにも休息きうそくせぬ利己主義男りこしゆぎをとこか?』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なにもかも※寂ひっそりとして、沈まり返って、休息やすんでいるらしい。露深い草のなかに鳴く虫の歌は眠たい音楽のように聞える。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
釀酒かみざけ小甕こみかにかをる、——『休息やすらひ』と
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
すこしも乗客じょうきゃくわずらわさんようにつとめているおれか、それともこんなに一人ひとり大騒おおさわぎをしていた、たれにも休息きゅうそくもさせぬこの利己主義男りこしゅぎおとこか?』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わがとこは我を慰め、休息やすらいはわがうれいを和らげんと、我思いおる時に、汝は夢をもて我を驚かし、異象まぼろしをもて我をおそれしめたまう。……
「何しに疎略に思いましょうぞ。ハイハイまことに有難いことで……あなた様にもご苦労千万、まずお休息いこい遊ばしますよう」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
火口かこういけ休息きゆうそく状態じようたいにあるときは、大抵たいてい濁水だくすいたゝへてゐるが、これが硫黄いおうふくむために乳白色にゆうはくしよくともなれば、熱湯ねつとうとなることもある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)