“俺”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おれ51.9%
わし15.7%
おら12.3%
おい8.3%
3.3%
おいら2.7%
わっし0.9%
わたし0.7%
あっし0.5%
あつし0.5%
(他:17)3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“俺”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語46.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)14.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「あッはッはッ。それア弁当屋べんとうや出前持でまえもちの函なんだ。多分お昼に食ったおれの皿が入っているだろう」
(新字新仮名) / 海野十三(著)
どうしてもわからないので、おれなどはまだ学問が足りないのだ、平家物語を註釈する程に学問が出来て居ないのだと言つて
一人の無名作家 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「紋兵衛、これで秘密が解った」こう云ったのは武士であった。「ここに眠っているこの侍が、わし達の計画の邪魔をしたのだ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『今井さん。今日はわしも煎餅組にして貰ひませうか。飲むと帰途かへり帰途かへりだから歩けなくなるかも知れない。』
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「どうしてもいやか。おらんなに云ってもいてれないのか。」と、重太郎は泣かぬばかりに口説いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あれまア、こんな所で転寝うたゝねさして、風邪引くでねえかとそばさ寄ると、おらもう少しで腰さ抜かす所だったゞ。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「これはおいがよくなかった。軽卒な真似など決してせぬ。帰れといわれて帰られるものではなし、一緒に上人を送らせてくれ」
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おいらはこの犬に引張られて来たんだ。もしこのお邸に、君ちゃんという女の子がいやしねえかな。俺らは米友というものだよ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まあ、へえ、よし坊は十円け? よっぱら割がええなあ、らげんなあおめえんげと同じい年でも、いまちいっとやせえわ。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
らあ、かゝあがまた子供を産んで寝よるし、暇を出されちゃ、困るんじゃがのう。」彼はしょげて哀願的になった。
砂糖泥棒 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
「よし、それじゃ、婆あの分は、おいらが代筆をしてやる」筆のことを思いだして、「筆がないな、じょちゅうを呼ぼうか」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小僧は怪訝けげんな顔をして、「おいらはそんなとこを見たことはねえよ。だって、あれからまだ一度も来たのは知らねえもの」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「なあに、鳥沢の親分がやったんじゃあございません、わっしが慰みにやってみたんでございます」
「なあに、わっしが悪かったんでございますから、殺されたって仕方がねえんでございますから」
「これということもございませんが、何んだかわたしにはあの婦人が変に小気味悪く思われましてな、可く無いことが起こりましょう。殿お退けなさりませ」
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あ、Mさんですか。Mさんなれば最早もう茶路には居ません。昨年越しました。今は釧路に居ます。釧路の西幣舞にしぬさまひ町です。葬儀屋をやつてます。エ、エ、わたしとはごく懇意で、つい先月も遊びに往つて來ました」
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
「その上、十手を持って歩いて、投げ銭まで器用では、本人のあっしが見ても疑いたくなるだろう。まアいい、そのうちに尻尾をつかんで、仇を取ってやる折もあろう」
鈍ったといわれちゃ、あっしも腹が立ちまさあ。なアに、あの壜には長紐ながひもがついていて、その元を卓子テーブルにくくりつけてあったんです。その紐てやつが、やっぱり目に見えないやつだったんで、俺だって化物ばけものじゃないから、見えやしません。
見えざる敵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「親分、お常が何か言はうとしたのを、無理に止めたのは、どういふわけです。あつしにはどうも呑込めねえが」
如何いかゞでげせう、これでも先生方のお気には召しますまいかな、あつしとしては相応かなり趣向もこらした積りなんでげすが……」
わいはまだ若い、真打でもない、そら多少の気概はあるやろけれど、たかが甲斐性のない二つ目や」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「己の勝手に馬みたいなものやりさらして裸になったかて、知らんでわいは。銭、貸されへん」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
うらだけは癌では死なぬといい、久美子も久美子の母も、そうあるように心から祈っていたが、その父も不幸な死の系列から遁れることができなかった。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「そうかのう。うらには菜の花が咲いてるように見えるがの」
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おんにもおくれやれ」と鞠子は母が口をモガモガさせるのに目をつけた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『母さん、おんにも。』とお作は手を出した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「そうともよ。あたい、この小父さんの色の黒い顔、前からチャーンと知ってんだもの。誰がなんてったって小父さんだイ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
おいどんとけえ来て見ろ。西郷先生の城山しろやまで切腹さした短刀ちゅうもんが、チャンとかくしてごわすじゃ。手紙でん何でん持っとる。来て見ろや、そりゃ、えさっかぞお。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そば一人ひとり老人としよりがそれをひろはうとしてせると與吉よきち兩方りやうはうかけてそれからもつおほうた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おらあ秩父ちちぶの方へ落ちようかな」
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
みんな! 一寸ちょっと耳を貸してもらいてえのだが、おらあこれから、信州へ一人で、落ちて行こうと思うのだ。お前達めえたちを、連れて行きてえのは山々だが、お役人をたたっ斬って、天下のお関所を破った俺達が、お天道様てんとうさまの下を、十人二十人つながって歩くことは、許されねえ。
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おりゃまた大事の燗徳利かんどっくりかと思ったと、そうぬかすんですから、こんなのは、とても親孝行の方には向きませんよ。酒飲みがみんな親不孝と限ったわけじゃございませんが、餅の方が向きがようございます。その碓氷の貞光て人は餅が好きで、自分でいては自分でも食い
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おれっチだっていざとお声がかかりゃあ飛びこんでって暴れるんだ。先生ら、こう、ぴかつく刀を振りまわしてよ、エエッ……なんてんで、畜生ッ、うまくやってるぜ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しは今日その商人を相手にしたのだから、先方の得手に乗せられては、みすみす自分で自分を馬鹿者にしていることになるのだ。
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しがこうして齷齪あくせくとこの年になるまで苦労しているのもおかしなことだが……」
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
あれで一日いちにち何両なんりやうといふものになる事があるわつちうちそば鰻捺うなぎかぎはめかけを置いてますぜと
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
渤海奇毒きどくの書、唐朝官家に達す。なんじ高麗こうらいを占領せしより、吾国の近辺に迫り、兵しばしばさかいを犯す。おもうに官家の意に出でむ。われ如今じょこんうべからず。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ワシにはちっとばかり金をくれたきりで、その男はもう毎日自動車で、ツラッター、ツラッター(身振をする)と走らしてる。発明した当人はコンナ始末でサ。ウン、けどもワシは腹が大きいから、そんなこと屁とも思はないよ。
乞はない乞食 (新字旧仮名) / 添田唖蝉坊(著)
冗談いっちゃアいけないよ。そんなことはナンでもない話だ。ただワシはソンナことをしたいとは思はないだけの話だが、みんな乞食だって嬶もあれば、妾を持ってる者もあるよ。この浅草にだって、杖をひッぱたきながら浪花節を語って、何万両貯めてる親分もゐるんだからネ。
乞はない乞食 (新字旧仮名) / 添田唖蝉坊(著)