“おれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オレ
語句割合
50.2%
32.3%
乃公11.2%
1.9%
1.4%
0.9%
乃父0.5%
拙者0.5%
0.2%
今己0.2%
(他:4)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あッはッはッ。それア弁当屋べんとうや出前持でまえもちの函なんだ。多分お昼に食ったおれの皿が入っているだろう」
(新字新仮名) / 海野十三(著)
どうしてもわからないので、おれなどはまだ学問が足りないのだ、平家物語を註釈する程に学問が出来て居ないのだと言つて
一人の無名作家 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おれは苦しんでいる。が、誰も己の苦しみを察してくれるものがない。」——そう思う事が、既に彼には一倍の苦痛であった。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うちの亭主なんかおれの御蔭でもう壱円五十銭くらいもうけていやがる癖に、ろくなものを食わせた事もありゃしねえ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うすると運用がた佐々倉桐太郎ささくらきりたろうは、イヤ打てないことはない、乃公おれうって見せる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
どうも乃公おれは、ときどき頭が変になるので困るよ。年齢としのせいでもあるまいのに、いろんなことを取り違えて困るのだよ。
不思議なる空間断層 (新字新仮名) / 海野十三(著)
側に立っているのは主人あるじの大村兵庫。半面を白布で巻いて、弓のおれを杖に、苦痛と憤怒に、火のような息を吐いております。
釘のおれなどは不残のこらず形を消して、あおい潮を満々まんまんたたえた溜池ためいけ小波さざなみの上なる家は
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しかし、袁氏は財産があるうえに賢明な女で、おれのために非常に尽してくれている、その恩に対しても棄て去る事ができない」
碧玉の環飾 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
顔も気質きだてきさまて、やっぱりおれの言うことを聞かなかったから、毒を飲まして得三が殺したのだ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(お貞、おれも環にゃ血を分けたもんだがなあ。)とさもなさけなそうに言ったのには、私もたまらなく気の毒だったよ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶断ちゃだち塩断しおだちまでしてくれるのに、おれはなぜ早く死なんのかな。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくすには及ばんぞ、きいたら聞いたと言うがえ。そんなら乃父おれには考案かんがえがあるから。サア慝くさずに言うが可え。何か聞いたろう?』
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
なかんでもえ、最早もう乃父おれも問わんから、サア奥へ帰るがえ、』とやさしく言ったその言葉は少ないが、慈愛にみちて居たのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「芹沢、拙者おれがわかるか、拙者は近藤じゃ、うらむならこの近藤を恨め!」
もし当人を連れて行くのが面倒ならばお前だけ行って、お嬢様はただいまこれこれのところにおりますると注進さえすればよい……しかしあの娘を帰すと、拙者おれの足許が危なくなる
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
犬いわくおまえの事はどうでもよい、とにかくおれの頭痛を治す法を教えてくれ後生ごしょうだ。
やるような男ではないぞ、今己おれはここで、美事みごとにこれを、食ってしまうから
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
半「くれるよ、狂言の筋がわっちが殺して仕舞うというのを、おめえが仲へ入ってそんな事を云わずと助けてくれ、愚僧おれの様にもしようから女を愚僧わしにくれないかと、斯うおめえがいうのよ、其の代り多分のことは出来んが、金を出すからといって二十両金を出すのだ」
自個おれ近々ちかぢか年が明くから、草鞋わらじを算段してくれと云う、女房不審に思ううち、夢がきえてしまった、大方夫婦の情で案じているから、こんな夢を見るのだろうと思いおりしに
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
彼人あれとはだれのことか、』自分おれはここにその姓名を明かしたくない、単に『かれ』と呼ぼう。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
彼女あれ自分おれを恋したのではない。彼女あれの性質で何もかもよくわかる。君には値なき妾に候とはうまく言ったものだ!』かれは痛ましげな微笑をもらした。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自己おれが大能力があッたら乱雑の世界を整頓してやろうなんかんというのが当世の薄ら生意気の紳士の欲望だが、そんなつまらない事が出来るものカネ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)