“自己”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おのれ55.1%
じこ23.1%
おの14.1%
みずから2.6%
おれ1.3%
じぶん1.3%
われ1.3%
セルフ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日まで机を並べて勉強した学友の就職を傍観して、むなしく世を恨み、自己わねばならぬのです。なんたる悲惨なことでしょう。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
間斷なく消耗して肉體缺損補給するために攝取する食料は一自己慘憺たる勞力の一いてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自己小鬢の後れ毛上げても、ええれったいと罪のなき髪をきむしり、一文いに乞食が来ても甲張り声に謝絶りなどしけるが
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この時十蔵室の入り口に立ちて、君らは早く逃げたまわずやというその声、その挙動、その顔色、自己は少しも恐れぬようなり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自己が大能力があッたら乱雑の世界を整頓してやろうなんかんというのが当世の薄ら生意気の紳士の欲望だが、そんなつまらない事が出来るものカネ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ほほほほ、みんな自己から割り出すのね。どうせ局々で違うのだから、一概には言えないのでしょうよ。ねエ、お千鶴さん。伯母様もいつかそうおっしゃったでしょう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
らす苦い珈琲の風味は決して自己を忘れたロマンチツクな空の幻でも単純な甘いセンチメントの歎きでもない。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
自己」といふ柱にりかゝりて、われ安し、われ楽しと喜悦するものゝ心は、常に枯木なり、花はに咲かず、実は茲に熟せず。情は一種の電気なり、之あるが故に人は能く活動す。