“虚飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みえ50.0%
きょしょく37.5%
かざり6.3%
きよしよく6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の心得として、虚飾みえや、いかものの化粧が、実に無価値であることを、教えられるより、細々、一々、実際について、批評される。それも
追想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
虚飾きょしょくをはぎとったのだ。本然の姿に戻ったのだ。剣刀つるぎたち身にうる丈夫ますらおのいでたちとはこれだ! あはははは。どうだ!
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
虚飾かざりだの見得みえだの外聞だの、ないしは儀礼ぎれいだのというようなものを、セセラ笑っている人間なのさ。が、他面からいう時には、浮世の下積みになっている、憐れな人間だということができる。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
生前美しかつただけに『死』は一切のこび虚飾きよしよくとをかなぐり捨てさせ、血の氣を失つた顏は寧ろ蒼黒く引ゆがみ、あからさまな惡相が、斷末魔の苦惱にかき立てられて