“錯覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:錯覺
読み方割合
さっかく97.8%
さくかく2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあたりには今も明治時代の異国情調が漂っていて、ときによると彼自身が古い錦絵の人物であるような錯覚さえ起るのであった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その錯覚は、次の驚きで、瞬間にケシ飛ばされた。鉄棒のっている石倉の採光窓の外へ、白い女の顔が、落ッこちたように隠れた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さうした、錯覚で、富岡は、今朝、このまゝゆき子と此の船へ乗れたなら、どんなにかしい船旅だつたらうと思へた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
日本人の萠芽期はすでに去つたのだと、彼は自分の酔ひのなかで、自分で大演説をしなければならないやうな錯覚にとらはれてゐるゆき子を抱きかゝへて
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)