“さっかく”の漢字の書き方と例文
語句割合
錯覚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、それでもう時代は上り坂になり、その事件が日本の無限の発展を約束してでもいるかのような錯覚さっかくに陥ってしまう。例えば、——
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
錯覚さっかく。そうと思いこんだ眼に、一時それが実在のごとく閃めいただけで、恋しなつかしのこけ猿の茶壺! と、思いきや!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
まだきあっていて、余計、たまらなく、飛びだそうとした刹那せつな、ふいに、その若い二人が、ゆめの中のあなたとぼくのように、錯覚さっかくされ、もう一度、振りかえり
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)