“抱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いだ35.3%
25.7%
かか23.9%
かゝ5.7%
かかえ2.7%
だき1.5%
1.1%
かゝへ0.7%
だか0.6%
かゝえ0.4%
だい0.4%
だっ0.3%
かかへ0.2%
むだ0.1%
いだい0.1%
いだか0.1%
いだく0.1%
うだ0.1%
かけ0.1%
0.1%
0.1%
だけ0.1%
0.1%
でえ0.1%
イダ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、種々様々な無駄な骨折りの末、ふと私は、弟の葉書を出した日附に不審をいだきました。日記の記録によれば、それは次の様な順序なのです。
日記帳 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これが須磨子を知っている人のほとんどがいだいた感じではなかったろうか、この偶然の言葉が須磨子の全生涯を批評しているようだといわれた。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
電信柱でんしんばしらは、軽々かろがろみょうおとこげて、ひょいとかわら屋根やねうえろしました。
電信柱と妙な男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつのまにか過敏かびんに人のことばなどを気にかけ、なみだを目に一ぱいにしたかとみるまに、いてたわが子を邪険じゃけんにかきのけて
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
然し、水には達者なので、すぐ大小を片手で束にしてかかえ、片手で袴の紐や帯を解きながら泳ぎ出したが、その間に、猪牙舟はもう遠く去っている。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菊蔵これを諾し、二人草原にてしばらく遊びしが、この藤七いかにも弱く軽く自由にかかえては投げらるるゆえ、面白きままに三番まで取りたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鏡台の前に坐つてゐたかゝへの一人の蝶子が言ふと、咲子はまた自分の頭脳あたまへしつかり詰めこむやうに復習さらつてから、下駄を突かけた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
秋「ムヽウ、其の医者は何処の者だえ、いやさ近辺にいるというが、よもやおかゝえの医者ではあるまい、町医か外療げりょうでもいたすものかえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
或日優善は宴会を催して、前年に自分が供をした今戸橋の湊屋みなとやかかえ芸者をはじめとし、山谷堀で顔をった芸者をもれなく招いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今食う米が無くて、ひもじい腹をかかえて考え込む私達だ。そんな伊勢屋いせやの隠居が心学に凝り固まったような、そんな暢気のんきな事を言って生きちゃいられん!
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
正太しようたはあつともはず立止たちどまりしまゝいつもごとくはだききつきもせで打守うちまもるに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とのさばりかかり、手もなくだきすくめてつかみ行く。仕丁しちょう手伝い、牛の背にあおむけざまに置く。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前立まえだて打ったるかぶとを冠り、白糸おどしの大鎧を着、薙刀なぎなたい込んだ馬上の武士——それこそ地丸左陣である。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ヴァイオリンを小脇にい込んで、草履ぞうりつっかけたまま二三歩草の戸を出たが、まてしばし……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くさ両方りやうはうから生茂おひしげつたのが、路傍みちばたかどところにある、それこそ四かゝへさうさな
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのうちにお小夜の背がバラリと解けました。錦の厚板あついたの一とかゝへほどあるのが、笹野新三郎の手に殘ると、お小夜は脱兎だつとの如く身を拔けて、
女子 (ヨハナーンを数々しばしば接吻し)昔のように、さあしっかりとだかっておいで、もっとしっかりと緊かりと。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よく僕は奥さまの仰しゃる通りに、頭を胸へよせ掛けて、いつまでかだかれていると、ジット顔を見つめていながら色々おっしゃったその言葉の柔和さ! それからトント赤子でもあやすように
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
さてく処がないから、遥々はる/″\奥州おうしゅうの仙台へ参り、仙台様のおかゝえになって居る、剣客者けんかくしゃ黒坂一齋と云う、元剣術の指南を受けた師匠の処へ参って塾に這入り
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何だか理由わけは解らぬが、粂之助は直にかゝえの鳶頭の処へやって来まして、
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そんぢやぢい砂糖さたうでもめろ」とおつぎは與吉よきちだい籰棚わくだなふくろをとつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
——こうしていても、貴方(とはじめて顔を振向けて、)私のだいている顔も手も皆見える。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
処を好き自由にだっこに及んで、夜の明けるまで名代みょうだいなしだ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「坊や、だっこをおし」
そして心で笑ひつつ、薔薇ばらの花束ひとかかへ、さきの口説くぜつもどこへやら、マノンのとこへ飛んで行く。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
まあくはしく申上げれば、長いお話も御座いますが、これも娘と申すのは名のみで、年季で置いたかかへも同様の取扱とりあつかひを致して、為て遣る事は為ないのが徳、かせげるだけ稼がせないのは損だと云つたやうな了簡りようけんで、長い間無理な勤をせまして、散々にしぼり取つたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
上毛野かみつけぬ安蘇あそ真麻まそむらむだれどかぬをどかがせむ 〔巻十四・三四〇四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
真麻まそむら」は、真麻まあさむれで、それを刈ったものを抱きかかえて運ぶから、「むだき」に続く序詞とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
馬鹿言へ、古きけやきが巨人の腕を張つた様に茂つてる陰に『篠田』と書いた瓦斯燈ガスとうが一道の光を放つてるヂヤないか、アヽ此の戸締もせぬ自由なる家のうちに、の燃ゆるが如き憂国愛民の情熱をいだいて先生が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
を以てする時はお内義ないぎさまいつもお内義さまでは陰中いんちゆうに陽をいだかずして天理てんりかなは
陰中いんちゆうやうつゝみ、陽中やうちゆういんいだくは天地定理中ぢやうりちゆう定格ぢやうかく也。
かく設け備へて、その御子をうだきて、城の外にさし出でたまひき。
多「それでは十四年ぜん此方こちらかけえられた、鹽原角右衞門という方がありやんすか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
代助は斯う云つて、あによめ縫子ぬひこ蝙蝠傘かはほりがさげて一足ひとあし先へ玄関へた。車はそこに三挺ならんでゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
肩をめむとあへぎゆく。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
なんでだつぺなまあ、おめえそんなにねえで面倒めんだうてやらつせえよ、れがおめえをんなでもなくつてさつせえ、こんなちひせえのだけえてやうあるもんぢやねえな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「なあ、武どん。わたしがこういうも、何もおまえのためわるかごとすっじゃなかからの。わたしにゃたッた一人ひとりおまえじゃ。おまえに出世をさせて、丈夫な孫えて見たかばかいがわたしの楽しみじゃからの」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
くの「お定がこんなにでかく成りやしたよ、ちょっくらでえて遣っておくんなせえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お師匠ししょうさまがつらつら亀卜きぼく卦面かめんを案じまするに、すなわち、——富岳フガク鳳雛ホウスウマレ、五狂風キョウフウショウジ、喬木キョウボクアクツミイダイテライカル——とござりましたそうです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家郷追放カキョウツイホウ吹雪フブキナカツマトワレ、三人サンニンヒシト
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)