“抱合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうごう23.1%
だきあ23.1%
いだきあ15.4%
だきあい15.4%
サンドイッチ7.7%
かきあ7.7%
はうがふ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らはこの抱合ほうごううちに、尋常の夫婦に見出しがたい親和と飽満ほうまんと、それに伴なう倦怠けんたいとを兼ね具えていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ロレ さうした過激くわげき歡樂くわんらくは、とかく過激くわげきをはりぐる。煙硝えんせうとが抱合だきあへばたちま爆發ばくはつするがやうに、勝誇かちほこ最中さなかにでもほろせる。
二人は少時しばし立ちすくんだままたがいに姿さえ恐るる如く息をこらして見合っていたが、やにわに双方から倒れかかるように寄添よりそいざま、ひしと抱合いだきあって、そのまま女は男の胸に
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「はい、抱合だきあい心中で御座います。今朝、照ヶ崎の海岸へ引き揚げられまして。なんとも、はや……はい。ただ今、雨戸をお開けいたします」
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
しからば、その抱合サンドイッチ兵団とは、どんなものであるか。それが分っていれば、政府もそれほど狼狽ろうばいする必要はなかったのである。分らなかったから、騒ぎが大きくなったのであった。
婦人をんな衣紋えもん抱合かきあはせ、ちゝしたでおさへながらしづかに土間どまうまわきへつゝとつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼等かれらこの抱合はうがふうちに、尋常じんじやう夫婦ふうふ見出みいだがた親和しんわ飽滿はうまんと、それにともなう倦怠けんたいとをそなへてゐた。さうしてその倦怠けんたいものう氣分きぶん支配しはいされながら、自己じこ幸福かうふく評價ひやうかすることだけわすれなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)