“乳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
43.9%
ちち27.8%
ちゝ19.5%
3.9%
おっぱい0.5%
ぢち0.5%
ぢゝ0.5%
っぱ0.5%
つぱ0.5%
つぱい0.5%
ぱい0.5%
みるく0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炎に似た夢は、袈裟の睫毛まつげをふさがせ、閉じたるくちを、舌もてあけ、うちぎのみだれから白いはぎや、あらわなのふくらみを見たりする。
もうルセットもいない、ちちもない、バターもない、これでは、謝肉祭しゃにくさいもなにもないと、わたしはつまらなそうにひとごとを言った。
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「馬鹿野郎、思い知ったか」そう捨てぜりふを吐き捨てると草鞋わらじに砂を蹴って、まっしぐらにどこともなく逃げ去った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きたねえ言葉を吐くなよ。第一その口をかなくちゃおっぱいはもらえねえぜ。」
母親殿おふくろどの頬板ほおっぺたのふくれた、めじりの下った、鼻の低い、俗にさしぢちというあの毒々しい左右の胸の房を含んで、どうしてあれほど美しく育ったものだろうという。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母親殿おふくろどの頬板ほゝツぺたのふくれた、めじりさがつた、はなひくい、ぞくにさしぢゝといふあの毒々どく/″\しい左右さいうむねふさふくんで、うしてあれほどうつくしくそだつたものだらうといふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
百合 (じっとしばし)まさかと思うけれど、ねえ、坊や、大丈夫お帰んなさるわねえ。おおおお目ン目をねむって、うなずいて、まあ、可愛い。(と頬摺ほおずりし)坊やは、おつぱをおあがりよ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つぱい 見せたら
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
「お花さん、鯨が見世物に出てるそうですよ。なんでも鯨の赤ちゃんを抱いておっぱいを飲ませるンだって」
素足のみるくしぼりの娘もゐる。望遠鏡を担いだ天文学者がゐる。兵士もゐる。
エハガキの激賞文 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
マアういふ事は滅多めつたにない事でございます、我々われ/\のやうな牛はじつに骨の折れる事一通ひととほりではありません、女牛めうししぼられる時の痛さといふのはたまりませんな
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
のぼりはた袖(相国寺塔建立記)と言ふことばが、つゆ紐の孔をにした、幟旗風の物と見る事が出来れば、其傍証となる事が出来る訣である。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)