“関節”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんせつ33.3%
ふしぶし25.0%
つがい8.3%
つがひ8.3%
つけね8.3%
ふし8.3%
ふし/″\8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、小さな手を、ガンのつばさの下につっこんで、つばさのほねにさわってみました。すると、骨はおれてはいませんが、関節かんせつがはずれています。
彼女の関節ふしぶしが楽々しだした。彼女はいつにないのんびりした気分で、結婚後始めて経験する事のできたこの自由をありがたく味わった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なんでも先生の手を逆に取って、ひじ関節つがいを表から、膝頭ひざがしらで押さえているらしい。先生は下から、とうてい起きられないむねを答えた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「先生、失礼ですが、きて御覧なさい」と云ふ。何でも先生の手をぎやくに取つて、ひぢ関節つがひおもてから、膝頭ひざがしらさへてゐるらしい。先生はしたから、到底きられないむねこたへた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
というのは右の足が、膝の関節つけねからなくなっているので、つまり気の毒な跛足びっこなのであった。でズボンも右の分は、左の分よりは短かかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大罪人に用いる上柄かみがら流本繩の秘伝、小刀かこうがいで親指の関節ふしに切れ目を入れ、両の親指の背を合わせて切れ目へ糸を廻わして三段に巻いて結ぶという、これが熊谷家口述くじゅつの紫繩。
不思議な事に今迄身体からだ関節ふし/″\が非常に痛かつたのが、飛び起きると同時に忘れた様に軽くなつた。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)