“答”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こた84.0%
いら7.7%
こたへ3.5%
こたえ1.6%
いらえ0.9%
いらへ0.7%
とう0.5%
0.2%
こたえて0.2%
たふ0.2%
(他:1)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うでねえ。)とをんな何気なにげなくこたへた、うれしやとおもふと、おきなさいよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「けっして、くるうようなことはありません。そんなおしなではございません。」と、番頭ばんとうこたえました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それさえあるに、やがておとずれていた一堂の玄関もまたひどくびていて、いくど呼んでみてもいらえはなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、元気のいい声を人ごみの中でいらえた。そしてさも大事そうに両の手に目笊めざるを抱えながら彼の側へ馳けて来た。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このこたへ今迄いままでにもう何遍なんべん宗助そうすけむかつてかへされたものであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
門野かどのいたら、へえ左様さうです、先方さつきからつて御出おいでですといふこたへであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お登和嬢はとみこたえず、たれたるこうべはいよいよ下を向て一雫ひとしずく涙のたれし様子。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
立とまっては耳をかたむけ、こたえなき声を空林くうりんにかけたりして、到頭甲州街道に出た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「は、」と、いらえをし、大人しやかな小間使は、今座に直った勇美子と対向さしむかいに、紅革べにかわ蒲団ふとんを直して、
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これと、肩を押えてゆすぶれば、打戦うちわななくのみいらえは無し。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打付うちつけに過ぎしことばを二人ともに快からず思へば、とみいらへは無くて、その場のしらけたるを、さこそとはんやうに直行のひとり笑ふなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
車の音みぬ、れど何のいらへもなし、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
十六の年に奥州のいくさに出て、敵の征矢そやに片方の眼を射られながら、それを抜かぬ前にとうを射返して、その敵を討ち取ったという勇猛な武士でありましたが、その眼の傷を洗ったという池があまりに多く、その池の魚がどこでも片目だといっているだけは不思議です。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
僧などが来ていて儀礼を受けるには不都合な場所であるのにと宮はお驚きになり、新しいお直衣のうしすその長い下襲したがさねを召してお身なりをおととのえになって、客の礼に対するとうの拝礼を階下へ降りてあそばされたが、大将もりっぱであったし、宮もきわめてごりっぱなお姿と見えた。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さて義父よりかくかくの噂聞き込みたれば、その実否尋ねたしとて呼び寄せたるなりといはれ、お糸はハツと胸轟かせしが、よくよく思ひ定めたる義父の様子に容易たやすくはらへせず。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
(略)彼も知らず、我も知らず、自然に化して俗を離るるの捷径しょうけいありや、こたえていわく、詩を語るべし、子もとより詩をよくす、他に求むべからず、波疑敢問はうたがってあえてとう
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
このあたりも、一もん、一たふこと/″\く口合式パンニングしき警句けいくにして、到底たうてい原語通げんごどほりにはやくしがたきゆゑ、義譯ぎやくとす。)
何となりとも察してよき樣に斗らひ給へ、我れは小豆あづきまくらが相應なればと、美事とぼけた積りでれば、ほんに左樣さう御座ござんしたもの、海山三千年の我れに比らべて力まけのせし可笑しさ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)