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答
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こた
ふりがな文庫
“
答
(
こた
)” の例文
「
神
(
かみ
)
さま、どうぞ、
私
(
わたし
)
をお
助
(
たす
)
けくださいまし。」と、
彼
(
かれ
)
は、
答
(
こた
)
えるかわりに、
暗
(
くら
)
い、
御堂
(
おどう
)
の
内
(
うち
)
に
向
(
む
)
かって
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせて
拝
(
おが
)
んだのです。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道翹
(
だうげう
)
が
答
(
こた
)
へた。「
豐干
(
ぶかん
)
と
仰
(
おつし
)
やいますか。それは
先頃
(
さきころ
)
まで、
本堂
(
ほんだう
)
の
背後
(
うしろ
)
の
僧院
(
そうゐん
)
にをられましたが、
行脚
(
あんぎや
)
に
出
(
で
)
られた
切
(
きり
)
、
歸
(
かへ
)
られませぬ。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
心
(
こゝろ
)
をつけて
物事
(
ものごと
)
を
見
(
み
)
るに、さながら
戀
(
こひ
)
に
心
(
こゝろ
)
をうばゝれて
空虚
(
うつろ
)
に
成
(
なり
)
し
人
(
ひと
)
の
如
(
ごと
)
く、お
美尾
(
みを
)
お
美尾
(
みを
)
と
呼
(
よ
)
べば
何
(
なに
)
えと
答
(
こた
)
ゆる
詞
(
ことば
)
の
力
(
ちから
)
なさ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「さうだ、
全
(
まつた
)
く
蒸
(
む
)
すね。
惡
(
わる
)
くすると、
明日
(
あした
)
は
雨
(
あめ
)
だぜ‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
き
樣
(
ざま
)
に
答
(
こた
)
へた。
河野
(
かうの
)
の
眠
(
ねむ
)
さうな
眼
(
め
)
が
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
にチラリと
光
(
ひか
)
つた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「ああ!」とおかみさんが
答
(
こた
)
えた。「
家
(
うち
)
の
後方
(
うしろ
)
の
庭
(
にわ
)
にラプンツェルが
作
(
つく
)
ってあるのよ、あれを
食
(
た
)
べないと、あたし
死
(
し
)
んじまうわ!」
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
『
蝙蝠
(
かうもり
)
が
猫
(
ねこ
)
を
食
(
た
)
べるかしら?』なんて
云
(
い
)
ひました、それで
愛
(
あい
)
ちやんは、どつちが
何
(
ど
)
うとも
其質問
(
そのしつもん
)
に
答
(
こた
)
へることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
指折
(
ゆびを
)
り
屈
(
かゞ
)
めて
勘定
(
かんじよう
)
して、
今晩
(
こんばん
)
は、
夜
(
よる
)
で
申
(
まを
)
せば、
九晩
(
こゝのばん
)
。
晝
(
ひる
)
で
申
(
まを
)
せば、
十日
(
とをか
)
を
經過
(
けいか
)
いたしましたことよ。かういふお
答
(
こた
)
へをしたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
猟人
(
かりうど
)
は
鸚鵡
(
あうむ
)
がゐないので「おまへはどこへいつた」と
言
(
い
)
ひますと、
鸚鵡
(
あうむ
)
は
子供
(
こども
)
のポツケツトの
中
(
なか
)
で「わたしはこ〻にゐる」と
答
(
こた
)
へました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「そんな
事
(
こと
)
はない。」
私
(
わたし
)
は
笑
(
わら
)
ひながら
否定
(
ひてい
)
した。すると
又
(
また
)
S、H
氏
(
し
)
が
訂正
(
ていせい
)
でもするやうに、「いや、
私
(
わたし
)
の
方
(
ほう
)
が……。」と
答
(
こた
)
へた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
それで、多くの
学者
(
がくしゃ
)
たちが集って、いろんな
面白
(
おもしろ
)
い
遊
(
あそ
)
びごとを考えだしては王子に
勧
(
すす
)
めました。すると王子はこう
答
(
こた
)
えました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
『
左樣
(
さやう
)
、
殘念
(
ざんねん
)
ながら、
西班牙
(
イスパニヤ
)
や、
亞弗利加
(
アフリカ
)
の
方
(
はう
)
は
今度
(
こんど
)
は
斷念
(
だんねん
)
しました。』と、
私
(
わたくし
)
がキツパリと
答
(
こた
)
へると、
彼
(
かれ
)
はポンと
膝
(
ひざ
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それには
答
(
こた
)
えずに、
藤吉
(
とうきち
)
の
手
(
て
)
から
羽織
(
はおり
)
を、ひったくるように
受取
(
うけと
)
った
春信
(
はるのぶ
)
の
足
(
あし
)
は、
早
(
はや
)
くも
敷居
(
しきい
)
をまたいで、
縁先
(
えんさき
)
へおりていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ございませぬが子供等が
夫婦
(
ふうふ
)
に成ました故憑司と私しも
夫婦
(
ふうふ
)
に成ましたとの
答
(
こた
)
へに白洲の一
同
(
どう
)
フツと
吹
(
ふ
)
き出せしが大岡殿
笑
(
わら
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
ど
)
うかしたかと
尋
(
たづ
)
ねると、たゞ
少
(
すこ
)
し
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
いと
答
(
こた
)
へる
丈
(
だけ
)
であつた。
醫者
(
いしや
)
に
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
へと
勸
(
すゝ
)
めると、
夫
(
それ
)
には
及
(
およ
)
ばないと
云
(
い
)
つて
取
(
と
)
り
合
(
あ
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると
金魚屋
(
きんぎょや
)
は、その
頃
(
ころ
)
の
時刻
(
じこく
)
だつたら、パチンコ
屋
(
や
)
にいたと
答
(
こた
)
えたから、
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
はその
実否
(
じっぴ
)
を、
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
に
命
(
めい
)
じて
確
(
たし
)
かめさせることにした。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
斯
(
こ
)
んなことをするのも、
矢張
(
やは
)
り
修行
(
しゅぎょう
)
の
一
(
ひと
)
つじゃ。
神
(
かみ
)
として
無理
(
むり
)
にはすすめぬから、
有
(
あ
)
りのままに
答
(
こた
)
えるがよい。
何
(
ど
)
うじゃ
逢
(
あ
)
って
見
(
み
)
る
気
(
き
)
はないか?
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と、
利助
(
りすけ
)
さんが
答
(
こた
)
えました。ここの
水
(
みず
)
をのんだあとでは、
誰
(
だれ
)
でもそんなことを
挨拶
(
あいさつ
)
のようにいいあうのがつねでした。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
幼君
(
えうくん
)
これを
見給
(
みたま
)
ひて、「さても
好
(
よ
)
き
恰好
(
かつかう
)
かな」と
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ちてのたまへば「なるほど
宜
(
よろ
)
しく
候
(
さふらふ
)
」と
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
にて
答
(
こた
)
へたり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれどもその日は、林太郎のうちでは仕事が休みでもなかったし、林太郎は学校がお休みでもなかったので、ふたりともなんとも
答
(
こた
)
えませんでした。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
其後
(
そのあと
)
へ
自轉車隊
(
じてんしやたい
)
が
來
(
き
)
て、
居合
(
ゐあは
)
せた
農夫
(
のうふ
)
に、
二人連
(
ふたりづれ
)
の、
人相
(
にんさう
)
の
惡
(
わる
)
い
男子
(
をとこ
)
が、
此邊
(
このへん
)
をうろ/\して
居
(
ゐ
)
なかつたかと
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
農夫
(
のうふ
)
頗
(
すこぶ
)
る
振
(
ふる
)
つた
答
(
こた
)
へをした。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
クリストフは
弾
(
ひ
)
くのに
夢中
(
むちゅう
)
になっていて、何を
弾
(
ひ
)
いてるのやらさっぱりわからなかったので、知らないと
答
(
こた
)
えた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
『えゝ。』と、まち
子
(
こ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら
答
(
こた
)
えたが、
彼女
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
昔淋
(
むかしさび
)
しい
少女時代
(
せうぢよじだい
)
のことは
話
(
はな
)
さなかつた。そして
氣
(
き
)
がついたやうに、また
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
をのぞいた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
其
(
そ
)
れで
私
(
わたくし
)
は
反應
(
はんおう
)
してゐます。
即
(
すなはち
)
疼痛
(
とうつう
)
に
對
(
たい
)
しては、
絶※
(
ぜつけう
)
と、
涙
(
なんだ
)
とを
以
(
もつ
)
て
答
(
こた
)
へ、
虚僞
(
きよぎ
)
に
對
(
たい
)
しては
憤懣
(
ふんまん
)
を
以
(
もつ
)
て、
陋劣
(
ろうれつ
)
に
對
(
たい
)
しては
厭惡
(
えんを
)
の
情
(
じやう
)
を
以
(
もつ
)
て
答
(
こた
)
へてゐるです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
時
(
とき
)
、もう
一人
(
ひとり
)
の
人
(
ひと
)
が
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
に
代
(
かは
)
つて、『
生
(
な
)
ります、
生
(
な
)
ります』と
答
(
こた
)
へますね。あの
棒
(
ぼう
)
で
強
(
つよ
)
く
打
(
う
)
たれゝば
打
(
う
)
たれるほど、
柿
(
かき
)
は
甘
(
あま
)
くなるとかき
聞
(
き
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ラランはかう
答
(
こた
)
へるや
否
(
いな
)
や、もう、
羽
(
はね
)
をひろげた。ほかの
鴉
(
からす
)
たちはペンペを
馬鹿
(
ばか
)
なやつだと
思
(
おも
)
ひながらもヱヴェレストの
頂上
(
てうじやう
)
目指
(
めざ
)
して
飛
(
と
)
びだす
元気
(
げんき
)
に
打
(
う
)
たれた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
「はい、そうです」
答
(
こた
)
えながら
先方
(
さき
)
は
此方
(
こちら
)
を向いて来て、二人が近寄ってみると、
先刻
(
さっき
)
帰した書生なので、「君は、
一躰
(
いったい
)
如何
(
どう
)
したのだ、僕は
盗賊
(
どろぼう
)
だと思ったよ」
怪物屋敷
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
こういわれて花前は、それに
答
(
こた
)
うることばなく立った。花前は保証人になる人がないのではないらしい。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
かような
石
(
いし
)
の
破片
(
はへん
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て、これが
原石器
(
げんせつき
)
であるかどうかといふ
確
(
たし
)
かなことは
答
(
こた
)
へが
出來
(
でき
)
ないにしても、
人間
(
にんげん
)
が
立派
(
りつぱ
)
な
石器
(
せつき
)
を
造
(
つく
)
る
以前
(
いぜん
)
に、それよりも
簡單
(
かんたん
)
な
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
僕
(
ぼく
)
も
眞面目
(
まじめ
)
で
答
(
こた
)
へたのです。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
です。
故意
(
わざ
)
と
奇妙
(
きめう
)
な
答
(
こたへ
)
をして
諸君
(
しよくん
)
を
驚
(
おどろ
)
かす
積
(
つもり
)
は
決
(
けつ
)
して
持
(
もた
)
ないので。これまでも
僕
(
ぼく
)
は
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
を
聞
(
きか
)
れましたが。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
道子
(
みちこ
)
は
葬
(
はうむ
)
られた
者
(
もの
)
の
娘
(
むすめ
)
で、
東京
(
とうきやう
)
で
生活
(
せいくわつ
)
をしてゐるのだと
答
(
こた
)
へ、「お
墓
(
はか
)
が
無
(
な
)
いのなら、ちやんとした
石
(
いし
)
を
立
(
た
)
てたいんですが、さうするにはどこへ
頼
(
たの
)
んだら、いゝのでせう。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
侍女
(
じぢよ
)
は
手
(
て
)
を
支
(
つか
)
えたまゝ、
色
(
いろ
)
の
淺黒
(
あさぐろ
)
い
瓜實顏
(
うりざねがほ
)
を
擡
(
もた
)
げて
答
(
こた
)
へた。
頬
(
ほゝ
)
にも
襟
(
えり
)
にも
白粉氣
(
おしろいけ
)
はなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「いいお点っていうものはね、なんの
役
(
やく
)
にも
立
(
た
)
たないんですよ。」と、エムリーヌのお
母
(
かあ
)
さんはお
答
(
こた
)
えになりました。「それだからかえって、いただいて
自慢
(
じまん
)
になるのです。 ...
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ティウトンのヨハンネスと
答
(
こた
)
へる
其声
(
そのこゑ
)
が
透
(
す
)
きとほるやうで、
聞
(
き
)
いてゐて、
心持
(
こゝろもち
)
が
好
(
よ
)
くなる。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
カピ長 くたばりをれ、
碌
(
ろく
)
でなしめが!
不孝千萬
(
ふかうせんばん
)
な
奴
(
やつ
)
ぢゃ! こりゃやい、
次
(
つぎ
)
の
木曜日
(
もくえうび
)
に
教會堂
(
けうくわいだう
)
へ
往
(
ゆ
)
きをらう。
往
(
ゆ
)
かずば、
又
(
また
)
と
此
(
この
)
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るな。
言
(
い
)
ふな、
答
(
こた
)
へるな、
返答
(
へんたふ
)
するな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
といつて
歎
(
なげ
)
きましたが、
姫
(
ひめ
)
はいよ/\
澁
(
しぶ
)
るばかりで、
少
(
すこ
)
しも
聞
(
き
)
きいれる
樣子
(
ようす
)
がありませんので、
翁
(
おきな
)
も
手
(
て
)
のつけようがなくなつて、どうしても
宮中
(
きゆうちゆう
)
には
上
(
あが
)
らぬといふことをお
答
(
こた
)
へして
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
しかるに玉はくだきしときゝてかじまやへ
答
(
こた
)
へざりしにやあらん。
卞和
(
へんくわ
)
が玉も
楚王
(
そわう
)
を
得
(
え
)
たればこそ世にもいでたれ、右にのせたる夜光の
話
(
はなし
)
五ツあり、三ツは我が越後にありし事なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と
答
(
こた
)
えるだけでした。でもおかあさんは、
何
(
なん
)
だか
娘
(
むすめ
)
が
自分
(
じぶん
)
にかくしていることがあるように
疑
(
うたぐ
)
って、だんだん
娘
(
むすめ
)
がにくらしくなりました。それである
時
(
とき
)
おとうさんにその
話
(
はなし
)
をしました。
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「お早うございます」シグナレスはふし目になって、声を
落
(
お
)
として
答
(
こた
)
えました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
なぜ男装してゐるかに就いて、この婦人の
答
(
こた
)
へは
至極
(
しごく
)
はつきりしてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
客
(
かく
)
あり
余
(
よ
)
に
問
(
と
)
ふに
左
(
さ
)
の二三の
事項
(
じこう
)
を以てせり、
而
(
しか
)
して
余
(
よ
)
は
爾
(
し
)
か
答
(
こた
)
へぬ。
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
「
間違
(
まちが
)
ったんです。」とシューラは
辛
(
つら
)
そうに
答
(
こた
)
えた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
と、いかにも
平民
(
へいみん
)
らしい
答
(
こた
)
えかたをしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
という
答
(
こた
)
えに一
致
(
ち
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
親家鴨
(
おやあひる
)
は
答
(
こた
)
えました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼
(
かれ
)
、
答
(
こた
)
へて
父
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「もう、ちっとがまんをおし、じき
終
(
お
)
わりますからね。そうしたら、はいって、ご
飯
(
はん
)
のしたくをします。」と、
母親
(
ははおや
)
は、
答
(
こた
)
えました。
水七景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
には、
話
(
はな
)
した
跡
(
あと
)
でいろ/\の
事
(
こと
)
を
問
(
と
)
はれて、
私
(
わたくし
)
は
又
(
また
)
已
(
や
)
むことを
得
(
え
)
ずに、いろ/\な
事
(
こと
)
を
答
(
こた
)
へたが、それを
悉
(
こと/″\
)
く
書
(
か
)
くことは
出來
(
でき
)
ない。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
素通
(
すどほ
)
りもなるまいとてずつと
這入
(
はい
)
るに、
忽
(
たちま
)
ち
廊下
(
らうか
)
にばた/\といふ
足
(
あし
)
おと、
姉
(
ねへ
)
さんお
銚子
(
てうし
)
と
聲
(
こゑ
)
をかければ、お
肴
(
さかな
)
は
何
(
なに
)
をと
答
(
こた
)
ふ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
答
(
こた
)
へられたが
愛
(
あい
)
ちやんには
愈々
(
いよ/\
)
合點
(
がてん
)
がゆかず、
福鼠
(
ふくねずみ
)
の
饒舌
(
しやべ
)
るがまゝに
委
(
まか
)
せて、
少時
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
敢
(
あへ
)
て
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れやうともしませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
甚兵衛はびっくりして、なおいろいろ
尋
(
たず
)
ねましたが、
白髯
(
しろひげ
)
のお
爺
(
じい
)
さんは
眼
(
め
)
をつぶったきり、もうなんとも
答
(
こた
)
えませんでした。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“答”を含む語句
返答
応答
應答
問答
受答
自問自答
口答
御答
解答
御返答
贈答
加答児
押問答
肺尖加答児
蘇門答剌
咽喉加答児
即答
答礼
笑而不答
手答
...