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簡單
「
其代り
小六さん、
憚り
樣。
座敷の
戸を
閉てて、
洋燈を
點けて
頂戴。
今私も
清も
手が
放せない
所だから」と
依頼んだ。
小六は
簡單に
これを
竪穴式石室と
呼んでゐる
人がありますが、
實は
石の
部屋といふほどのものではなく、たゞ
簡單な
石の
圍ひにすぎないのであります。
短歌などもそれで、
日本の
初めの
歌から、
非常な
整頓が
行はれ/\して、かういふ
簡單で、
思ひの
深い
詩の
形が、
出來て
來たのであります。