“簡素”の読み方と例文
読み方割合
かんそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さなきだに寒い鳥の子の白襖しろぶすま小堀遠州風こぼりえんしゅうふう簡素かんそな床壁と、小机と、そして一輪の山茶花さざんかを投げ入れた蕎麦そばの壺と。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
階下の六じょう二間を先生の書斎と茶の間兼食堂に、二階の四畳半を次郎の部屋にあて、夫人の手で簡素かんそながらも一通りの装飾そうしょくまで終わったころになって、先生は、ある夕方
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かうしたもので占められた、この簡素かんそな臺所は、何といふ不思議な場所であらう! 彼等はどうした人々であらうか? 二人の女は卓子テエブルにゐる老女の娘達であらう筈がない。