“白襖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろぶすま80.0%
しろふすま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白襖しろぶすまをめぐらした約二十畳ほどの内に、三つのしょくが照りえていた。彼のすがたと入れちがいに綺羅きらやかな小姓達がつらなって膳や銚子を退げて行った。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呑気のんき白襖しろぶすまに舞楽の面ほどな草体を、大雅堂たいがどう流の筆勢で、無残むざんに書き散らして、座敷との仕切しきりとする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、うしろの白襖しろふすまに、自分が描いている七草の模様が、ありの儘に、ぼっと映っているような気がした。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)