“白銀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろがね78.6%
しろかね8.7%
はくぎん6.8%
ハクギン2.9%
ぎん1.0%
しらがね1.0%
びやくぎん1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月末の夕日はいつか遠い峰に沈んで、木の間から洩れる湖のような薄青い空には三日月の淡い影が白銀しろがねの小舟のように浮かんでいた。
木曽の旅人 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
丘のすそをめぐるかやの穂は白銀しろかねのごとくひかり、その間から武蔵野むさしのにはあまり多くないはじの野生がその真紅の葉を点出てんしゅつしている。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
は、強情がうじやう不敵ふてきやつ。さて、入替いれかはつて按摩あんまがシツペイのばんると、つてぼんはらひにありつきました、と白銀はくぎんまい頂戴ちやうだいことめてかゝつて
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
男嶽ヲノカミ女嶽メノカミとの間になだれをなした大きな曲線タワが、又次第に兩方へソヽつて行つてゐる、此二つの峰のアヒダの廣い空際ソラギハ。薄れかゝつた茜の雲が、急に輝き出して、白銀ハクギンの炎をあげて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
東の方の壁に並んでいる蜘蛛はみんな黄金きん色で、西の方のはすっかり白銀ぎん色なのです。そのピカピカ光って美しいこと。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
百千もゝちみだれ、白銀しらがね
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白銀びやくぎんつばさゆるかに
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)