“萱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かや96.0%
がや2.0%
わすれ1.0%
カヤ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さては、成田兵衛ひょうえの小せがれだな」介は、もう許せないというように、太刀のつかをにぎって、笑い声のしたかやの波へ躍って行った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男女ふたりを埋めているがやの穂は、大きな波をゆり立てるばかりだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しほさゐの伊良胡が崎のわすれ草なみのしぶきにぬれつゝぞさく
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ユカは低いけれども、かいてあるにはあつた。其替り、天井は無上ムシヤウに高くて、シカカヤのそゝけた屋根は、破風ハフの脇から、むき出しに、空の星が見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)