“カヤ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かや
語句割合
葺草33.3%
16.7%
草葉16.7%
16.7%
賀陽16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葺草カヤ下地の凹凸なく葺かれてゐるのを見ると、気分の変化動揺なく続くことが察せられるとするのである。堅くひきユハへた綱の結び目を、命の脱出を防ぐ結び目と見てぐのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いにしへ木綿ユフと云ひし物はカヤの木の皮にてそを布に織たりし事古へはあまねく常の事なりしを
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
とり葺ける草葉カヤは、此家長の御富ミトミアマりなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ユカは低いけれども、かいてあるにはあつた。其替り、天井は無上ムシヤウに高くて、シカカヤのそゝけた屋根は、破風ハフの脇から、むき出しに、空の星が見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
備前小目賀陽カヤ良藤、妻に逃げられて気落ちした様になつて居た頃、菊の花に結びつけた消息を、一人の女が持つて来た。其には、ある身分の高い女が良藤を思うて居るよしがしたためてある。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)