“萱野”の読み方と例文
読み方割合
かやの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、これも近所の別荘に住んでゐる萱野かやの夫妻が、息子の安里あんりと一緒に、テニスをやりに行く途中、例によつて声をかけに来たのである。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「いえ、上野や向島むこうじまは駄目だが荒川あらかわは今がさかりだよ。荒川から萱野かやのへ行って桜草を取って王子へ廻って汽車で帰ってくる」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
神代に萱野かやの姫など茅を神とした例もあれば、もと茅を山立姫というに、それより茅中に住んで茅同然に蛇が怖るる野猪をも山立姫といったと考える。