“萱門”の読み方と例文
読み方割合
かやもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久しぶりに大磯の「圓月荘えんげつそう」の扁額へんがくをかけた萱門かやもん戸摺石とずりいしの上に立った時、最初に、耳ばかりでなく、体全体に響き渡る様に聞えたのは波の音であった。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
萱門かやもん押破おしやぶつて散々さん/″\下草したくさをおあらしになりましたとこ御胆力ごたんりき、どうも誠に恐入おそれいりました事で、今日こんにち御入来ごじゆらいなんともうもじつ有難ありがたことで、おほきにほまれに相成あひなります、何卒どうぞすみやかに此方これへ/\。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
萱門かやもんつてめてあるのを無理に押したから、かんぬきけ、とびらはずみになかころがりみ、泥だらけになつて、青苔あをごけ下草したくさあらし、すべつてころんで石燈籠いしどうろう押倒おしたふし、まつるといふさわぎで
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)