“御入来”のいろいろな読み方と例文
旧字:御入來
読み方割合
ごじゅらい31.3%
おいで25.0%
ごにゅうらい25.0%
おんいり6.3%
ごじゅうらい6.3%
ごじゆらい6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヤレ御入来ごじゅらい下され、御来車ごらいしゃ下され、御抂駕ごおうが下され、御来臨ごらいりん下され、御賁臨ごふんりん下されなんぞと一つ事を十通りも知らなければならん。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
中々なか/\大人たいじんは知らんところ御来臨ごらいりんのない事はぞんじてりましたが、一にても先生の御入来おいでがないと朋友ほういうまへじつ外聞ぐわいぶんわるく思ひます所から、御無礼ごぶれいかへりみず再度さいど書面しよめん差上さしあげましたが
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いや好男子の御入来ごにゅうらいだが、喰い掛けたものだからちょっと失敬しますよ」と迷亭君は衆人環座しゅうじんかんざうちにあって臆面おくめんもなく残った蒸籠をたいらげる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おや、風説うわさをすれば、三太夫、罷出まかりいでて、「はッ番町の姫様ひいさま御入来おんいりにござりまする。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大「何はなくとも折角の御入来ごじゅうらいもとより斯様な茅屋ぼうおくなれば別に差上さしあげるようなお下物さかなもありませんが、一寸ちょっと詰らん支度を申し付けて置きましたから、一口上ってお帰りを」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
萱門かやもん押破おしやぶつて散々さん/″\下草したくさをおあらしになりましたとこ御胆力ごたんりき、どうも誠に恐入おそれいりました事で、今日こんにち御入来ごじゆらいなんともうもじつ有難ありがたことで、おほきにほまれに相成あひなります、何卒どうぞすみやかに此方これへ/\。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)