“平”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひら33.1%
たいら22.1%
たい9.5%
たひら8.5%
ぴら3.1%
へい2.9%
だいら2.3%
たひ2.1%
なら1.9%
ひらた1.7%
(他:63)12.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“平”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
当家こちらのお母堂様ふくろさまも御存じじゃった、親仁こういう事が大好きじゃ、ひら一番ひとつらせてくれ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「全体は、ひらったく地にはりついています。そしてところどころこぶのようにもりあがっていますね。みんなまっ黒こげですよ」
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たいら成輔なりすけ、単に「烏丸からすまどの」ともよばれる中宮亮ちゅうぐうのすけ成輔も、平家系の縁すじだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この心を敬守けいしゅすればすなわち心さだまる、その気を斂抑れんよくすれば則ちたいらかなり」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「さ、剃刀をこう云う風に持ってな、………そうだ、………それから此の鼻を、此処から斯う真ったいらに、きれいに切るんだ」
断崖の下は、かなりひろくたいらにならされていて、芸術的ではないが、実用向きのはばのひろいセメント道路が出来ていた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あだか千尋せんじんふちそこしづんだたひらかないはを、太陽いろしろいまで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
立ちたる者顏を後額こめかみのあたりによすれば、より來れるざい多くして耳たひらなる頬の上に出で 一二四—一二六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「俺は、人間様だからな。そんな、稲荷だなんて、狐に頭を下げて頼むのなんか、ぴらだ。俺には人間の力があるだで。」
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「とんだ粗相をいたしました、ぴらご免くださいますよう」うるさいと思ったので京一郎は詫びた。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、身をひるがえして、方角をえたとき、小次郎の体は、彼の腕から振り捨てられ、大地にへいつくっていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さかなには選嫌えりぎらいをしなかったが、のだへい蒲鉾かまぼこたしんで、かさずに出させた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これは伊那いな盆地から松本だいらへ吹き抜ける風の流線がこの谷に集約され、従って異常な高速度を生じたためと思われた。
颱風雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
案内者助七の話では、だいらの小屋まで一週間あれば行けるとの事で、自身も一、二度通ったことがあるらしい口振りであった。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
雨よ、この燃える思をひややかに、亂れた胸をたひらかに、このさし伸べたねつの手をすずしいやうにひやせかし。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
その山をくづしたつちで血の池をめてしまひ、今ではたひらで、彼処あすこが公園にりまして
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
青柳のはらろ川門かはとに汝を待つと清水せみどは汲まず立所たちどならすも (同・三五四六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
長屋の横を半丁ほどのぼると、石垣で二方のかどを取ってならした地面の上に二階建がある。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かつてボズさんと辨當べんたうべたことのある、ひらたいはまでると、流石さすがぼくつかれてしまつた。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
壁は元来が比較的にひらたい所を、更に人間の手にってなめらかに磨かれたらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
畑の中を、うねから畦へ、土くれから土くれへと、踏みつけ踏みつけ、まぐわのように、かため、らして行く。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
そこは煉瓦を積んだ塀になつてゐて、銃眼を穿つた跡がみえ、掘り返された庭の土が生々しくらしてあつた。
従軍五十日 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そこで公は心おほいたひらかならず、更に薩長彈劾の奏をたてまつる、さアそんな事を聞くと江戸でもじツとしては居られない。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
この乱流の間によこたはりて高さ二丈に余り、そのいただきたひらかひろがりて、ゆたかに百人を立たしむべき大磐石だいばんじやく
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
岩木川は其本流西方よりし、南より来るヒラ川及び東より来る浅瀬石アサセイシ川と弘前市の北にて会合し、正北に流れ、十三潟に注ぎて後、海に入る。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
それから御膳を頂いて(ホラおヒラにパンなんかのっているようなお膳)それからお墓へ詣り、それから達ちゃんと私とが代表で野原のお寺へゆきました。
五百いおが藤堂家に仕えていた間に、栄次郎は学校生活にたいらかならずして、吉原通よしわらがよいをしはじめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこで文化二年以来津軽家のようやく栄え行くのにたいらかならず、寧親やすちかの入国の時、みちに要撃しようとして、出羽国秋田領白沢宿しらさわじゅくまで出向いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
保元物語に見える伊勢武者のたいらの忠清は、この古市ふるいちの出生とあるが、今は、並木の茶汲み女が、慶長の古市を代表していた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかる間、鬼界きかいが島の流人るにん丹波たんばの成経、たいらの康頼を赦免しゃめんす。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
大剛だいがうの力者あらびぬ上つ毛の赤城だひらに雨す暴風あらし
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そこいらで、県道がつきて、里道が谷々の部落をつなぐ、その方向におかまひなく、新しい自動車道が一筋、山腹を縫つて「たかだひら」と呼ばれる台地に通じたのが、今から五年前である。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そして、すいたらしいッてね、私の手首をじっと握って、真黄色まっきいろな、ひらったい、小さな顔を振上げて、じろじろと見詰めたの。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
元来これは絵画の領域に属するもので、絵画の上ではあらゆる物象だの、影だのを色彩で以てひらったい板の上に塗るので、時間的に事件を語っているものではない。
動く絵と新しき夢幻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ちょちょんがちょっぺい
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「れん? れんぺいか」
うた時計 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
女性を冷罵する事、東西厭世家のつねなり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ここに明くる旦、いまだ日も出でぬ時に、忍齒の王、つねの御心もちて、御馬みまに乘りながら、大長谷の王の假宮の傍に到りまして、その大長谷の王子の御伴人みともびとに詔りたまはく、「いまだも寤めまさぬか。早く白すべし。夜は既にけぬ。獵庭かりにはにいでますべし」とのりたまひて馬を進めて出で行きぬ。
みんなはバタ/\ツと線路の外へ飛び出して行きました。そして土堤どてれ伏しました。けれど大将の吉はまだ一人線路に残つてゐました。
文化村を襲つた子ども (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
金山寺屋は、ぴったりした。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一番先に匕首あひくちを叩き落された勘次は、ガラツ八の糞力くそぢからにひしがれて、かへるのやうにたばりました。
海老責は罪人を赤裸にして、先ず両手をうしろに縛りあげ、からだを前にかがめさせて、その両足を組みあわせて厳しく引っ縛り、更にその両足をあごにこすり付くまでに引きあげて、肩から背にかけて縛りつけるのであるから、彼は文字通りに海老のような形になって、押潰されたようにり伏しているのである。
拷問の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
生命いのちがけで、いて文部省の展覧会で、へえつくばって、いか、洋服の膝を膨らまして膝行いざってな、いい図じゃないぜ、審査所のお玄関で頓首とんしゅ再拝とつかまつったやつを、紙鉄砲で、ポンとねられて、ぎゃふんとまいった。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
生命いのちがけで、いて文部省の展覧会で、へえつくばつて、いか、洋服のひざを膨らまして膝行いざつてな、いゝ図ぢやないぜ、審査所のお玄関で頓首とんしゅ再拝さいはいつかまつつた奴を、紙鉄砲かみでっぽうで、ポンとねられて、ぎやふんとまゐつた。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とりおける蘆雚エツリは、此家長の御心のタヒラぎなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
心ヲ、タヒラニシテ、敵ノ上方勢ヲ見ルニ、武具馬具光リ輝キ、将卒ノ気ハミナビヤカニ、陣装ヂンサウ燦爛サンラン、馬ハ長大ニシテ、悍気カンキ高ク、海外ヨリ得タル新兵器ト火薬ナドノ物智ブツチケ、武者立チ、イカメシク、軍律ヨク行ハレテ、遠ク大坂ト海ヲ隔ツトイヘドモ、前線、常ニ秀吉ノ在ルガ如シ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれいそかみの神宮にまゐでて、天皇に「政既にことむけ訖へてまゐ上りさもらふ」とまをさしめたまひき。
やすかははかりて天の下をことむけ、小濱をばまあげつらひて國土を清めたまひき。
「こいつを登りきると、あとはずつとてえらだで……」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「今朝は中宿なかじゆくてえらで、岩をぶつこはすちうこんで、そんで、うちの爺さんもちよつくら見に行きましただ」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
おらあごしよでえら
捨吉 (旧字新仮名) / 三好十郎(著)
静中の動、動中の静、兼ね備えたこれらの紙漉かみすき機械のあらゆる細部の機関、細きもの、ひたたきもの、円き、綱状の、腕型の、筒の、棒の、針金の、調革しらべかわの、それらがひとしく動いて、光って、流れて、揺れて
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
いづくんぞ宴と為すことを得ん。この句は凡聖の二境をひとしくすることあたはざるをするなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
まかりまちがったところで、それはひょうを踏みはずし、そくを踏み落して、住職や、有志家連をして、手に汗を握らしむる程度のものに相違ないから、その点の安心が、米友をして仮睡うたたねの夢に導いたと見らるべきです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)