“ふだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平常59.2%
平生13.7%
平素9.8%
不断7.6%
不斷3.2%
平日2.2%
普段1.2%
日常0.6%
始終0.4%
常時0.4%
平時0.4%
日頃0.4%
0.2%
0.2%
平然0.2%
浮譚0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直ちに翌日からまるで「葬式機関車」の奇妙な事件なぞはもう忘れてしまった様に、イケ洒蛙洒蛙平常の仕事を続け出したんです。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
仰付られけるにぞ徳太郎君をも江戸見物の爲に同道なし麹町なる上屋敷住着たり徳太郎君は役儀もなければ平生に任せ草履取一人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、彼らは平素であったならもっともっと大騒ぎでもっともっと非難攻撃すべきこの重大の裏切り事件をも案外暢気に見過ごした。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吾々が不断用いてさえ大変に便利なのを覚えます。見ても美しいこういうものを、必ず行商の持物にするということに心を惹かれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大𢌞りにはるけれど、呉服橋したに、バラツクにんでだから、不斷落着家さんだし、悠然として、やがてよう。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また出品する以上は普通の物では平日の店にるので、なかなか苦しい立場である。で、今度の事は、一時の商売的ではなく、ただただ店を保護するためである。
給仕の時には、近頃は客がないので、ほかの座敷は掃除がしてないから、普段使っている部屋で我慢してくれと云った。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
日常、ここへ出入りするのはどんな人たちだ」
この積上げられたる雑具に、いつでも烟管えて寐辷っているのは、った兵隊上りの、めた徽章いてる軍服始終ているニキタと小使
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
常時は垂れている八字眉が、にわかに尾端を上げたのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
舞台と平時との区別もなく白く塗りたてて、芸に色気が出ないで、ただの時は、いやに色っぽい、女役者の悪いところだけ真似るのをがっている九女八は、銀のべの煙管をおいて
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
私も品川に子供をさらはれた知己を持つて居りますが、日頃はろくに見てもやらなかつた子供でも、惡者にさらはれたとなると、まるで氣狂ひのやうになつて
母「喫べなせえヨウ、久右衞門どんが、是なればかろうって水街道へ行って生魚を買って来たゞ、随分旨いなら食べるだけれど、やア食えよウ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「妾が小次郎へ縫ってあげた、着の衣裳の片袖なのだからねえ」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
妾の寝台の上には、妾の寝巻を着た、妾そっくりの女が、平然妾がする通りに髪毛を寝台の左右に垂らして、スヤスヤと睡っているでは御座いませんか……ハッと驚いて自分の着物を探って見ますと
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
我が国に史料全く欠け、大日本史も亦載せずと雖も、彼の史にして彼の威を損ずるの事を記す、決して無根の浮譚にあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)