“知己”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちき39.4%
ちかづき31.0%
しりあい14.4%
しるべ11.1%
しりびと1.9%
しりあひ1.4%
なじみ0.5%
みより0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源吉の調べとあはせて、もう一度平次の頭で整理して見ましたが、下手人はお小夜の知己ちきで、木戸を開けて狹い庭から通して貰つて
女の戸を、からりと出たのは、蝶吉で、仲之町からどこにか住替えようとして、しばらくこの近所にある知己ちかづき口入宿くちいれやどに遊んでいた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
主人の喜兵衛はそればかり心配して、親類や知己しりあいに頼んで、縁談の雨を降らせましたが、新助はそれに耳を傾けようともしません。
常陸に知己しるべがある為是へ金才覚に参って見るに、先方は行方知れず、余儀なく、旅費を遣い果してより、実は食事も致しませんで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
親戚みよりもなければ知己しりびともない。で、お父様の死んだ今は、民弥は文字通り一人ぼっちであった。その上生活くらしは貧しかった。明日の食物さえないのである。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自分の家に出入りしてゐる以上、会ふ機会、知己しりあひになる機会が、幾何いくらでも得られると思ふと、彼女の小さい胸は、歓喜のために烈しく波立つて行くのだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
まはまづ知己なじみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
最初はご上人様の知己みよりの多い、奈良へでもということでございましたが、意外に捕吏の追求が烈しいので、薩摩へということになったのでございます。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)