“知己”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちき39.1%
ちかづき31.5%
しりあい15.2%
しるべ10.3%
しりびと2.2%
しりあひ1.1%
みより0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“知己”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸22.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
八丁堀の笹野の旦那、すなはち與力筆頭の笹野新三郎は、平次に取つては第一番の知己ちきでもあり、恩人でもあつたのです。
ましてやいま、天下に一国の領土もなく、一城の知己ちきもない伊那丸いなまるに、安全な通路というものがあろうはずはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど、そこに立って、電車を待合わせていたのが、舟崎ふなざきという私の知己ちかづき——それから聞いたのをここに記す。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっともてまえもまた、床屋の職人というのが、直ぐに気になったから、床屋の職人? 知己ちかづきか、といって尋ねたんで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「俺は部屋住みで自由の身分だ。それに天下に知己しりあいがある。どこの何者を訪ねようと、少しも不思議はないではないか」
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
翌晩になって彼女は雑誌記者だと云う三人づれの客の席へ呼ばれた。その時同じように呼ばれて来ていた知己しりあいの女から、
料理番と婢の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
所がある年の秋、内供の用を兼ねて、京へ上った弟子でしの僧が、知己しるべの医者から長い鼻を短くする法を教わって来た。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし実家へ帰ってはすぐに露顕するので、彼は綾瀬の方の知己しるべの家に身をかくして、心にもない日蔭者になっていた。
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小林の知己しりびとでこのごろ政府からひどく睨まれている有名な某文学者の手になった翻訳である。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
これにしても知己しりびとのひとりでも来ればと、そっと席上を見廻すに、その人々はいつの間にか来て遙の上席かみに傲然とかまえて居るので、貞之進はいよ/\心細く、こうなってからの助けは
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
自分の家に出入りしてゐる以上、会ふ機会、知己しりあひになる機会が、幾何いくらでも得られると思ふと、彼女の小さい胸は、歓喜のために烈しく波立つて行くのだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
僕の父なんかも、何時の間にか、あんな連中と知己しりあひになつてゐるのですよ。此間も、あんな連中に担がれて、何とか云ふ新設会社の重役になるとか云つて、騒いでゐるものですから、僕はウンと云つてやつたのですよ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
最初はご上人様の知己みよりの多い、奈良へでもということでございましたが、意外に捕吏の追求が烈しいので、薩摩へということになったのでございます。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)