“しりあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知合40.2%
知己35.6%
相識16.1%
識合3.4%
知人2.3%
知識1.1%
辱知1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山田は、実は自分の知合しりあいを一人いれたかったのだ。折を見て監督に頼もうと思って、まず見習が一人いるということをほのめかしておいたのだ。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
日本橋久松町に住む近親をたよってゆくと、その人が知己しりあいを招いてお園の浄るりを聞かせた。それが東京での封切りであった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そして、近くの九老僧くろうそうのそばに住んでいる、庄之助しょうのすけさんという相識しりあいの百姓を教えてくれて、そこへ寄ってゆっくり休むようにと、添書までつけてくれた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
二人とも上杉さんとはお識合しりあいの様に聞いております
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「ハテナ、いったいあの女とどこで知人しりあいになったろう?」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
知識しりあいの喧嘩屋の店から出て来たこの二人に奇妙に興味を感じて、そこは夜と言わず昼と言わず閑人ひまじんの魚心堂のことだから、何となくあとをつけてみる気になっただけのことだが——。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこでコン吉がつくづくと眺めると、どうやら辱知しりあいの牛である。