秋空晴れてあきぞらはれて
「まったくでござんす、親方。御覧の通りの痩せっぽちじゃござんすが、これで案外胆っ玉はしっかりしてますんで。今まで乗ってました船でも、こいつぐらい上手にマストへのぼる奴はなかったそうでござんす。まるで猿みたいな奴だなんていわれてたくらいで—— …
作品に特徴的な語句
おろ まっ むき はず あるい ぬら がみ 一滴ひとしずく 一男かずお 大荒おおあれ さっ 山波やまなみ 差支さしつか きれ 平地へいち ゆか きざ おろ なつ えが とっ 船乗ふなのり かど 鉄梁てつりょう くさり 一斉いっせい 丁寧ていねい 上総かずさ せがれ つた 俯向うつむ 出帆しゅっぱん 前掛まえかけ 剥出むきだ 加減かげん 厳粛げんしゅく 可哀かわい 可愛かわい 台場だいば 吊鎖つりぐさり 呑気のんき つば 大人おとな 岸壁がんぺき うま 帆船はんせん はば 平吉へいきち 引綱ひきづな あて 微塵みじん せわ 悠々ゆうゆう 房州ぼうしゅう たく 拍子ひょうし 指図さしず ささ 支柱しちゅう はな ななめ うつ 曖昧あいまい 本所ほんじょ 板張いたばり わく 柔和にゅうわ おけ はり つち 機敏きびん 歓呼かんこ 歓声かんせい ほとん なぐ すべ わずら 物騒ぶっそう 猶予ゆうよ たま 玩具おもちゃ 相違そうい 真直まっすぐ 眼尻めじり にら またた まぶた 知合しりあい