“角”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かく47.6%
かど28.0%
つの18.4%
すみ2.5%
1.1%
0.7%
こう0.3%
つぬ0.3%
けた0.2%
ツヌ0.2%
コーナー0.1%
かう0.1%
こば0.1%
はな0.1%
らつぱ0.1%
カク0.1%
カド0.1%
コウナ0.1%
ツノ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その水が、川であったか、海であったか、また、湖であったか、私は、今それをここでハッキリ云うことが出来ない。かく、水の上であった。
幼い頃の記憶 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かく、最近四回にわたる科学者虐殺事件は、あきらかに、この国際殺人団が活躍をはじめたものと考えてすこしも疑う余地がありません。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二人ふたりづれ、苗賣なへうり一組ひとくみが、下六番町しもろくばんちやうとほつて、かど有馬家ありまけ黒塀くろべい
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天主台の上に出て、石垣いしがきの端から下をのぞいて行くうちに、北の最も高いかどの真下に六蔵の死骸しがいが落ちているのを発見しました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
けれども彼女は一歩彼の方へ身を乗り出した、眉をひそめ、そして、牡牛おすうしつのを低めて身構でもするような獰猛な格好に身を屈めながら。
高輪の海辺うみべをぶらぶらあるいて行くと、摺れ違う牛のつのにも春の日がきらきらと光って、客を呼ぶ茶屋女の声もひとしお春めいてきこえた。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いつの昔か——傍の農家の老人は樹齢から察して多分六百年以上は経っていると言いますが——おすみという少女があって、桜の苗木を手植にしました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其の筈で森松などから見ると三十段も上手うわての悪党でござりますから、長手の火鉢ひばちすみの所へ坐ったらてこでも動きません。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私も高笑いをした。雪江さんの言草が可笑おかしかったばかりじゃない。実は胸に余る嬉しさやら、何やらやら取交とりまぜて高笑いしたのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「狗だつて、そんなら飼主から肉代を弁償させるまでの事さ。」判事は何でもでも法律で押し通したいらしかつた。「そんな狗を飼ふなんてしからん事だ。」
いやう、なにも御存じで、ばばなぞがういふも恐多おそれおおいやうな御人品ごじんぴんぢや、さやうならば行つてござらつせえまし。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
世間一般普通の人々にはそれでよいので、その間にう言うような問題は何んにも彼等の間には起っていない。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
小「いえ/\狼藉者が参って兎やこう申せば、この引金をガチリと押せば玉がパチンと出て、貴方の鳩尾辺みぞおちあたりあたるように……」
是非四日まで辛抱せんかと、さまこうさま思ひ煩ひし上句あげく、終に四日の方に勝たれ、力無く障子を立て、又元の座に直りぬ。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
高市黒人たけちのくろひとの歌に、「吾妹子に猪名野ゐなぬは見せつ名次山なすぎやまつぬの松原いつか示さむ」(巻三・二七九)があり、この歌より明快だが、却って通俗になって軽くひびく。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あらぶる巨獸きよじうの、つぬのひびき、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
眉太く、眼円まなこつぶらに、鼻隆うして口のけたなるが、頬肉ほおじしゆたかに、あっぱれの人品なり。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あかはかまにて膝行いざり出で、桶を皺手しわでにひしとおさえ、白髪しらがを、ざっとさばき、染めたる歯をけたに開け、三尺ばかりの長き舌にて生首の顔の血をなめる)汚穢や、(ぺろぺろ)汚穢やの。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わぎも子に猪名野ヰナヌは見せつ。名次ナスキ山 ツヌの松原 いつかしめさむ(黒人——万葉巻三)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そのほかまだ沢山あって「と」とか、「ひ」とか、「け」とか、「き」とか、「ぬ」とかいうようなものがありますが、「ぬ」は一般に「奴」と「怒」を用いている中に、「」であるとか、「ツヌ」であるとか、「シヌブ
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
あっと思っているうち、第四コーナーではもう先頭の馬に並んで、はげしく競り合いながら直線に差し掛った。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
第四コーナーまで後方の馬ごみに包まれて、黒地に白い銭形紋ぜにがたもんらしの騎手きしゅの服も見えず、その馬に投票していた少数の者もほとんどあきらめかけていたような馬が、最後の直線コースにかかると急に馬ごみの中からけ出してぐいぐいびて行く。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
一日も早く嫁を貰ふことにしてお呉れよ、——女房にようぼが無いで身締みじまりどうかうのなどと其様そんな心配は、長二や、お前のことだもの少しも有りはせぬが、お前にしてからが何程心淋しいか知れはせぬよ、女など何の役にも立たぬ様に見えるが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
あっと、武蔵が息をむ間に、はやその鉈の刃は、琵琶のこばへ深く入っていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シエッペラアクは、自分の家であった洞窟を出て、始めてその小さい流れを越え、巌石のはなを曲がった時、彼は自分の下に輝いている現世の平野を見下ろした。
人馬のにひ妻 (新字新仮名) / ロード・ダンセイニ(著)
そこよりイウバのもとひらめき下り、後、汝等の西にめぐりてかしこにポムペオのらつぱを聞けり 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
カク池の四隅に殘る氷かな
寒山落木 巻一 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
路次カドの電柱に懸かつた医者の広告板なのだが、その姓をどう読んでいいか分らなかつた、そのまはりに蛾が沢山、それを照明してゐる電燈のまはりにも、とまつたり飛んだりしてゐる。
夏の夜の話 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
このエプソム競馬の特徴は、コウスが半円をなしていることで、競馬線は出発点からゆるく彎曲カアヴしてタテナムコウナをまがり、大観覧席の前面で決勝する。
マガレルハ牛ノカシラトシ、ソウナルハ牛ノ脚トシ、横ナルハ牛ノクビトシ、転ズルハ牛ノ背トシ、ホウナルハ牛ノ腹トシ、立テルハ牛ノツノトシ、オウ(胸ノ綱)シュウ(尾ノ綱)備ワリ、軸、双、エン(ながえ)ヲ仰グ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)