“兎角”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とかく95.3%
とか1.9%
とかう1.9%
とにかく0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兎角とかくくれさへすれば大事だいじにしてかうからとそれそれのつくやう催促さいそくして
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一座はそれについて重大なる責任を思いながらも、昨日の惨劇におびえ切って兎角とかく、議案にまとまりがつかない様子であった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いや兎角とかく此道ではブレーキが利きにくいものだ。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
兎角とかうする間に、一人居の物淋しき暇々ひまひま、沈み行く心いかにか引きかへさめと、足弱机ひきよせて旅硯呑みさしの茶にり、料紙の小半紙しわのべて、心ともなく筆を染めける小詩の二つ三つ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兎角とかうするうちに半紙八つ切りの料の紙、小さく折られたるが雲形塗のお盆の上にうづたかくなりぬ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兎角とかう思案する程に、心の誠をあらはして、助の綱をわれに投げ掛けしはエリスなりき。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
思想問題とか、失業問題とかいうような、当面の問題に関しては、何人もこれを社会問題として論議し、対策をするけれど、老人とか、児童とかのように、現役の人員ならざるものに対しては、それ等の利害得失について、これを忘却しないまでも、兎角とにかく、等閑に附され勝である。
児童の解放擁護 (新字新仮名) / 小川未明(著)