兎角とか)” の例文
それが一一(四字不明)どうかは分らないが、皆が皆辟易へきえきしたとも云い切れまい。いや兎角とかく此道ではブレーキが利きにくいものだ。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
兎角とかうする間に、一人居の物淋しき暇々ひまひま、沈み行く心いかにか引きかへさめと、足弱机ひきよせて旅硯呑みさしの茶にり、料紙の小半紙しわのべて、心ともなく筆を染めける小詩の二つ三つ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)