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とかう
語句 | 割合 |
兎角 | 50.0% |
左右 | 25.0% |
杜衡 | 25.0% |
兎角思案する程に、心の誠を
顕はして、助の綱をわれに投げ掛けしはエリスなりき。
夢かとばかり驚きながら、
扶け參らせて
一間に
招じ、身は
遙に席を隔てて
拜伏しぬ。思ひ懸けぬ對面に
左右の言葉もなく、
先だつものは涙なり。
餘りの事に
左右の考も出でず、
夢幻の思ひして身を
小机に打ち伏せば、『
可惜武士に世を捨てさせし』と怨むが如く、嘲けるが如き聲、
何處よりともなく我が耳にひゞきて
水晶花(卯の花)
紫繍毬(あぢさゐ)蘭草花開たり。
細辛(加茂葵)
杜衡(ひきのひたひ草)多して上品なり。
就中夏枯草(うつぼ草、全く漢種のごとし)
萱草(わすれ草、深黄色甚多し)最多し。