“細辛”の読み方と例文
読み方割合
さいしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最上寺にて茶を乞、行厨かうちゆうを開く。近辺細辛さいしん多し。帰路山上にて冷酒一杯を飲む。(中略。)此日塩柏葦湯に行。木賀の辺にて逢伴帰。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
穗「羚羊角れいようかく人参にんじん細辛さいしんと此の七を丸薬にして、これを茶でませるのだ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
水晶花(卯の花)紫繍毬ししうきう(あぢさゐ)蘭草花開たり。細辛さいしん(加茂葵)杜衡とかう(ひきのひたひ草)多して上品なり。就中なかんづく夏枯草かこさう(うつぼ草、全く漢種のごとし)萱草くわんざう(わすれ草、深黄色甚多し)最多し。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)