“細面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほそおもて95.6%
ほそおも2.6%
はそおもて0.9%
ほそおもえて0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその時、黒い髪の毛を長くうねらせていたが、それがもじゃもじゃと水兵服の襟に垂れかかって、小さな細面ほそおもてをふちどっていた。
鼻筋はなすぢ象牙彫ざうげぼりのやうにつんとしたのがなんへば強過つよすぎる……かはりには恍惚うつとりと、なに物思ものおもてい仰向あをむいた、細面ほそおも引緊ひきしまつて
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あなたと同じ女学校で三年下だったという其処そこのある女給さんは、なかなか色白細面はそおもての美人でしたが、あなたのことを「とてもすらりとした可愛かわいいお方でしたわ」
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
平岡の細君は、色の白い割に髪の黒い、細面ほそおもえて眉毛まみえ判然はっきり映る女である。一寸見ると何所どことなく淋しい感じの起る所が、古版の浮世絵に似ている。帰京後は色光沢つやがことにくないようだ。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)