“判然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっきり64.3%
はつきり13.5%
わか6.8%
はんぜん6.0%
はっき2.3%
きっぱり1.5%
はき1.1%
わから1.1%
はきはき0.8%
はツきり0.8%
はつき0.4%
ちゃん0.4%
あらは0.4%
きつぱり0.4%
さつぱり0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴウという凄じい音の時には、それに消圧されて聞えぬが、スウという溜息のような音になると、其が判然と手に取るように聞える。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
此女かられてたのではない、江戸つたか知れない、それは判然らないが、しろ薄情だから亭主き出す。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しい事は判然りませんが、その遊神湖という湖の周囲には、歴史以前に崑崙国といって、素敵に文化の進んだ一つの王国があったそうです。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その時この長蔵さんは、誰を見ても手頃な若いとさえ鑑定すれば、働く気はないかねと持ち掛ける男だと云う事を判然った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……それから私は何をしたか判然り自分でも覚えていない。とにかく私はダンチョンと一緒に土人に追われながら逃げていた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
肉はび、皮びて見るかげもないが、手、胸などの巌乗さ、渋色亀裂が入つて下塗で固めたやう、だ/\目立つのは鼻筋の判然と通つて居る顔備と。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二百十日の風と雨と煙りは満目の草をめ尽くして、一丁先はく姿さえ、判然と見えぬようになった。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
に又ぞろ母からの無理な申込で頭を痛めたか、その夜は寝ぐるしく、怪しい夢ばかり見て我ながら眠っているのか、覚めているのか判然ぬ位であった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
男のように判然したところのある奥さんは、普通の女と違ってこんな場合には大変心持よく話のできる人でした。「ござんす、差し上げましょう」といいました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『あァつた佛蘭西だわ、ウィリアムと一た』(歴史つたけれどもちやんは、何年位つた判然りませんでした)ちやんがふには
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
自分自身にも判然りと云ひ聞かせるつもりで、富岡との思ひ出ばかりに引きずられてゐてはならないと思つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「痛いよ。だッて、お前さん。角川の若旦那には判然とお嫁さんがってると云うじゃアないか。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
善惡邪正判然るゝ至れるかなは享保四年の二月に時の町奉行大岡越前守忠相殿住吉町吉兵衞のひ出し一件聞糺され老中方へ申立られり役人評議の上右關係の者共評定所へ呼び出され吟味あるべしと定まり尤も此度は最初より見込の儀もあるに付當日の吟味は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
は、暴怒に対する自己の反動を、心理的に利用して、判然らうと云ふ下心さへあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
委細に聞て其場へ立出樣々かせし末畢竟花街の小夜衣とか云娼妓も長庵とは伯父とかの中成なれば一ツならん然すれば勿々油斷旁々以て小夜衣が事は判然思ひ再度れぬ樣此久八が願ひなりと眞實委曲との意見
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)